ケーブルテスタのおすすめメーカ4選 選定や活用のポイントも解説
ケーブルテスタとは、主にLANケーブルのような通信機器同士を接続するケーブルが正常に導通しているかどうかをチェックする測定機器です。ケーブル自体の断線などの問題はもちろん、配線ミスなどの確認もできるため、ビル建設の配線工事や製造機器の通信設備の状態確認などに欠かせません。
ケーブルテスタがあれば、生産現場での設備や通信異常の原因特定などにも活用できます。
本記事では、ケーブルテスタの選び方や導入のメリット・デメリット、おすすめのメーカを紹介します。通信状態のチェック設備が整っていない人にとって、ケーブルテスタを選ぶ悩みが解消できるでしょう。
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目次
1.ケーブルテスタの選び方
ケーブルテスタは、LANケーブルやUSBケーブルなど、さまざまなケーブルの導通状態といった性能を評価する機器です。ここでは、ケーブルテスタを選ぶ際に着目すべきポイントについて紹介します。
(1)使用目的を満たした機能が整っているか
ケーブルテスタは安価なものは数千円ほどから、高価なものは50万円を超えるものもあります。価格が安いものはON/OFFなどの最低限のチェック機能のみで、対応しているケーブルがLANケーブルに限定されているといったものがほとんどです。
高価なものになると、LANケーブルだけでなく光ファイバーやメタル線などの複数の配線の接続性チェックができます。また、液晶表示やレポート作成、オートテストなどのさまざまな機能を備えています。
機器自体がそれほど高価ではないとはいえ、複数の機器を所持していると管理が大変になります。また、多機能な機器を購入しても結果的に特定の機能しか使わないならば、余計な費用がかかってしまうこともあります。自社の使用目的を明確にした上で機種を選定しましょう。
(2)操作が簡単で誰でも使用できるか
ケーブルテスタは、ケーブルの種類や測定目的に沿ったものを購入する必要があります。ただし、目的に合っていても補正や機能設定などが複雑でボタン数も多いなど、チェックまでに時間がかかるような機器の導入については、事前に作業者の意見を聞くなどの対応が必要です。
多機能なテスタでも、オーバースペックで余計な操作が多ければ逆に工数がかかってしまうことになりかねないため、作業に合わせて簡単に操作できるものを選びましょう。
(3)交換対応などサポート体制は整っているか
ケーブルテスタは、パソコン周辺機器を総合的に扱うメーカや計測機器専門メーカ、販売代理店などのさまざまなサプライヤがあります。ケーブルテスタの購入時に異常があった場合の交換対応はもちろんですが、困った時にいつでも相談できる必要があります。サポート拠点数が多く電話相談にも対応しているメーカやサプライヤを選びましょう。
2.ケーブルテスタのおすすめメーカと取扱い製品
次に、ケーブルテスタの製造販売を行っているおすすめメーカ4社と、それぞれの取扱い製品の特徴をご紹介します。
(1)サンワサプライ株式会社
【特徴】
・岡山県に本社があるコンピュータサプライ製品メーカ
・USBメモリやUPS、PC用デスクやバッグ、ケース類など多種多様な製品を展開
・日本国内に8つの事業所と2つの物流センターを持ち、全国に製品流通している
①LANケーブルテスター LAN-TCT2690PRO
画像引用:サンワサプライ株式会社・LAN-TCT2690PRO
LANケーブルの状態や長さなどを調べて、液晶表示画面で結果を確認できます。数値結果は4つまで記憶でき、リモートターミネータが内蔵されているため、敷設しているケーブルの計測もできます。
②光ファイバテスター LAN-TCT7100
光ファイバーケーブルに対応したテスタで、シングルモードからマルチモードまで7波長の測定が可能です。電源をONにするとすぐに使用可能で、LEDライトが備わっているため暗闇での作業もできます。
【所在地】
〒700-0825 岡山県岡山市北区田町1-10-1
TEL. 086-223-3311
FAX. 086-223-5123
https://www.sanwa.co.jp/
(2)ジェフコム株式会社
【特徴】
・大阪府に本社がある省力電設工具の製造や販売を行うメーカ
・電設作業工具や電材機器、照明機器、ネットワーク機材などを取り扱っている
・日本国内に11の営業拠点と7つの物流施設がある
①LANケーブルチェッカー LEC-401
チェックしたいLANケーブルを接続してボタンを押すだけで計測できるテスタ。液晶表示タイプで、バックライトが点灯するので暗闇でも視認できます。オプションを購入すれば、差し替えながら最大で8箇所の導通チェックが可能です。
②USBケーブルテスター LUT-100
6タイプのUSBケーブルの断線状況や結線ミスのチェックができる簡易計測器です。ケーブル設置後でも、離れた場所からチェックできます。
【所在地】
〒579-8014 大阪府東大阪市中石切町3-13-16
TEL. 072-986-5900
FAX. 072-986-6852
https://www.jefcom.co.jp/
(3)日置電機株式会社
【特徴】
・長野県に本社がある電気計測機器の設計・開発、製造から販売を行うメーカ
・自動試験装置や記録装置、電子測定器、現場測定器の4つの製品群を取り扱っている
・本社工場一帯の「HIOKIフォレストヒルズ」にサービスが集結している
①LANケーブルハイテスタ3665
画像引用:日置電機株式会社・LANケーブルハイテスタ3665
LANケーブル専用のケーブルテスタで、断線箇所まで確認できます。本体にケーブルを節夫族してボタンを押すだけで測定でき、ディレクションチェック機能によってケーブルの識別もできます。また、敷設工事でのチェックが欠かせない誤配線であるスプリットペアも検出できます。
【所在地】
〒386-1192 長野県上田市小泉81
TEL. 0268-28-0555
FAX. 0268-28-0559
https://www.hioki.co.jp/
(4)エレコム株式会社
【特徴】
・大阪市に本社があるコンピュータおよびデジタル機器の周辺機器メーカ
・メモリや入力機器、ケーブルや各種アクセサリまで幅広い製品を取り扱っている
・営業拠点は全国にあり、機器の導入や設置、保守などのサポートエリアが広い
①リモート対応ケーブルテスタ LD-RCTEST/U
画像引用:エレコム株式会社・LD-RCTEST/U
RJ45、RJ11、USB(ABタイプ)、BNCケーブルの導通テストができる機器で、本体が分離できる使用なので、既に設置されているケーブルのチェックもできます。操作もケーブルを接続してボタンを押すだけなので、簡単に使用できます。
②リモート対応ケーブルテスタ LD-RCTEST3
画像引用:エレコム株式会社・ LD-RCTEST3
ペン型タイプの小型のLANケーブルテスタ。本体とリモート接続ユニットが切り離しできるので、設置済みのLANケーブルのチェックもできます。
【所在地】
〒541-8765 大阪市中央区伏見町4-1-1
明治安田生命大阪御堂筋ビル9F
TEL. 06-6229-1418
FAX. 06-6229-8030
https://www.elecom.co.jp/
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3.ケーブルテスタ導入のメリット・デメリット
ケーブルテスタの導入によるメリットとデメリットを把握しておくことで、作業の効率化を進めることができます。それぞれ詳しく解説します。
(1)ケーブルテスタ導入のメリット
①ケーブルの導通状態や配線ミスを簡単にチェックできる
ケーブルテスタを導入することで、異常部を特定する時間が短縮できるというメリットがあります。
通信機器に異常が発生した場合、ケーブルテスタがないと機器本体とケーブルのどちらが原因か把握するのに時間がかかります。トラブル時にひとまずケーブル交換で対応しようとするかもしれませんが、敷設されているものは簡単に交換できません。
機器本体のチェックとなると余計な工数もかかるため、ケーブルテスタがあると工数削減に役立ちます。
②初心者でもすぐに使えるので工数がかからない
ケーブルテスタは、基本的にチェックしたいケーブルを接続してボタンを押すだけなので、初心者でも簡単に扱えます。フロアやビルの内装配線など、複雑な配線の導通テストをする際には、機器の手軽さも重要です。
設備を納入する場合はケーブルなどの動作も含めた保証が必要ですが、簡単に使えるケーブルテスタならば作業員の負担を減らすこともできるでしょう。
(2)ケーブルテスタ導入のデメリット
ケーブルテスタを導入することによるデメリットはとくにありません。
ただし、対応しているケーブルの種類が少ない機器もあるので、価格優先で考え過ぎると複数の機器を購入する事態になりかねません。自社で使用しているケーブルや機器を事前に把握した上で、作業員が複数の測定機を持ち運びするといった負担がかからないような配慮が必要です。
4.ケーブルテスタを用いて生産性を上げるポイント
では、上記のような導入メリット・デメリットのあるケーブルテスタを用いて生産性を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。ここではとくに重要なポイントを2つ、ご紹介します。
(1)リモート接続ができる機器を優先的に購入する
既に敷設して固定してしまっているLANケーブルの導通チェックをするならば、本体と分離できるリモートユニットを備えた機器を導入した方が作業効率が向上します。
LANケーブルの断線チェックするだけならば数千円のケーブルテスタでも十分ですが、リモートユニット付きのものでも1〜2万円で購入できるので、リモート測定可能なものを優先的に選びましょう。
(2)保全のタイミングで定期的に使用する
設備の導入時や通信トラブルが発生した後にケーブルテスタでチェックするだけでは、現場での対応に時間がかかる可能性があります。
ケーブルテスタは、導通チェックならば短時間で簡単に測定できます。生産中などはチェックが難しいので、故障予知のためにも保全のタイミングでの定期的な使用を心がけましょう。
5.ケーブルテスタ導入に関するご相談はFAプロダクツへ
ケーブルテスタは、通信機器同士を接続するLANケーブルやUSBケーブルなど、さまざまなケーブルが断線していないか、配線ミスがないか、といったことを確認できる機器です。
チェックしたい対象の配線はもちろん、シチュエーションや保証の範囲などによって選ぶべきケーブルテスタは変わるので、何に使うかをまず明確にしましょう。
FAプロダクツでは、これまでの実績をもとに、自社に適したケーブルテスタの導入や、FA化による生産性の向上に関して、それぞれの工場にとって最適なアドバイスを行っております。お悩みの方は、お気軽にご連絡ください。
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