コネクタは画像検査がベスト?何がチェックできるかイラストで解説
コネクタは、電子部品の接続に使用する重要な部品のひとつです。接続部に不具合があると製品トラブルの原因になるため、コネクタの検査は重要です。
検査でもっとも一般的なのは、人による目視検査です。検査項目の多いコネクタをひとつひとつ検査していては、生産が追いつきません。そこでカメラを使用してコネクタを画像検査すると、人より速く・正確に検査できます。
この記事では、コネクタの画像検査が得意・不得意な箇所や検査に強いカメラメーカーについて解説します。
また、コネクタの画像検査を導入して、
- 省力化、省人化してコストダウンしたい
- 検査レベルを高めて品質価値を高めたい
というご希望がございましたら、お気軽に画処ラボまでお問い合わせください。ルール型画像処理からAIによる画像処理まで、ご希望に対して幅広い対応が可能です。
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「画処ラボ」ではルールベースやAIの画像処理を専門エンジニアが検証。ご相談から装置制作まで一貫対応します。
目次
1.コネクタの画像検査とは何か
コネクタの画像検査とは、コネクタをカメラで撮影し画像処理技術で品質の検査することです。
部品成型や組付けでコネクタに不良があった場合、接触不良の原因となります。またコネクタの検査は項目が多く、人が目視で検査するにはかなりの労力とコストが必要です。また、個人の判断やミスにより品質にばらつきが生じます。
そこで、カメラで撮影した画像でコネクタを検査すると品質が統一できます。
2.画像検査で検出できる不良
画像検査が得意なコネクタの不良検出を以下3種の方法で分類しました。
検査種類 | 画像比較 | 距離計測 | 画像処理 |
得意な検出 | 本数、位置ずれ | 長さや距離、曲がり量 | 傷、破損、異物 |
画像検査が得意なことは、「画像比較」「距離計測」「画像処理」の3つです。
画像比較は、基準となる画像をOK品として登録し、OK品と検査する画像を比べて差異を検出します。
距離計測は、登録した長さもしくは隣接しているピンの長さや距離の差異を計測し、NG品を検出します。
画像処理は、傷や異物などを浮き上がらせてコントラストのよい画像に撮像しNG品を検出します。
3.画像検査で検出できない不良
コネクタの検査に便利な画像検査でも、検出できない不良があります。画像検査は奥行の検出が苦手で、コネクタ検査の場合、以下2つの不良が検出できません。
- 立体的な筐体やピンの検査
- ピンの先端から根本の同時検査
以下より詳しく解説します。
(1)奥行方向のピンやリードの検査
ピンやリードの高さや倒れ計測する場合、奥行方向は画像検査で判別できません。
また、検査するためにワークの斜めから撮影しようとしても、ハウジングで遮られるなどして検査ができません。
(2)先端から根本の同時検査
カメラはどこかにフォーカスを合わせて画像を鮮明に映し出しますが、焦点深度が浅いと先端から根元までフォーカスが合いません。撮影するコネクタの全体にフォーカスが合わない場合、コネクタのどの部分で不具合があるか正確に把握できません。
4.コネクタ画像検査の導入事例
ここからはコネクタの画像検査の例をいくつかご紹介します。検査方法の参考としてご覧ください。
(1)ピンやリードの本数や位置ずれ
図1はピンやリードの本数や位置ずれの検査の事例です。
OK品の画像と比較し、形状の差異を判別することが可能です。
(2)ピンやリードの長さや曲がり
図2はピンやリードの長さや曲がりを検査する事例です。
隣接するピンや登録した長さの変化量を計測し、合否の判別が可能です。
(3)ハウジングの破損
図3はハウジングの破損を検査する事例です。
照明や画像処理技術を駆使し、画像を鮮明にして破損や傷を検出することが可能です。
(4)ピンやリード間の距離
図4はピンやリード間の距離や両端の距離を検査する事例です。
ピンやリードのピッチ間距離や両端距離の計測し、合否の判別が可能です。
5.コネクタ画像検査導入におすすめのメーカー4選
①株式会社FAプロダクツ
【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。
また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。
【ポンチ絵とお見積りのサンプル】
テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。
また、同社の「画処ラボ」では、画像処理を用いた外観検査装置の導入に特化し、ご相談を受け付けています。従来は目視での官能検査に頼らざるを得なかった工程の自動化をご検討の際などにご活用ください。
業界最大級の画像処理検証施設を開設!
「画処ラボ」ではルールベースやAIの画像処理を専門エンジニアが検証。ご相談から装置制作まで一貫対応します。
【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/
【営業品目】
- 産業用ロボット
- 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
- 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
- 治具の設計・製作
【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)
②ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社
【特徴】
画像処理装置を主力とした検査装置が得意な会社です。自動車や電子部品など様々な業界で実績を持っており、豊富な知識力で問題の解決を助けてくれることが特徴です。機器の選定からアフターフォローまで手厚くサポートが魅力の企業です。
【所在地】
東京都港区海岸1-11-1
ニューピア竹芝ノースタワー20階
TEL: 03-6402-4500
FAX: 03-6402-4508
【営業品目】
画像処理システムの開発・製造・販売・保守サービス
③株式会社キーエンス
【特徴】
産業用FA機器メーカーです。画像検査装置も扱っており、作業者が設定しやすい操作性が人気です。国内外でも手厚いサポートが受けられ、専門スタッフによる高い提案力が魅力の会社です。
【所在地】
大阪市東淀川区東中島1-3-14
TEL:06-6379-1111
【営業品目】
センサなどFA機器の製造販売
④オムロン株式会社
【特徴】
産業向けの制御機器を製造販売しているメーカーです。カメラなどの画像検査も自社で製作しており、納入実績と経験が豊富です。自社製品のラインナップが豊富なため、通信規格などの親和性が高いことがに魅力の企業です。
【所在地】
京都市下京区塩小路通堀川東入 オムロン京都センタービル
TEL:075-344-7000
- 制御機器事業
- ヘルスケア事業
- 社会システム事業
- 電子部品事業
5.コネクタの画像検査導入に関するご相談は画処ラボへ
コネクタは製品の小型化の影響で小さくなり、目視による検査が難しくなっています。また品質を安定と向上させるためにも、画像検査の導入が必要不可欠です。
画像検査で自動化させると、品質の安定と生産性の向上や検査時間の短縮やコストカットができます。コネクタの画像処理導入を検討している、またはコネクタの検査でお困りの人はお気軽に画処ラボまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットシステムインテグレーター 画像処理の検証から装置化ならお任せください
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