自動打栓機を選ぶのにおすすめなメーカ3選!製品比較と選定ポイント
自動打栓機とは、ボトルに栓を打ち込んで製品化する機械です。性質上、幅広い形状や製品に対応しており、ドリンク類だけではなく、調味料やガラス瓶、アイスクリーム容器の打栓も行われます。
ただし打栓は単調な作業が続くほか、手動ではやりづらい作業もたくさんあります。そこで自動打栓機を導入すれば、自動で確実に生産効率を上げることが可能です。
本コラムでは、自動打栓機の選び方やおすすめメーカ、生産性を上げるポイントをまとめました。初めて導入を考えている場合でも、記事を読めば具体的に検討が行えます。ぜひ最後までお読みください。
もし、自動打栓機のコンサルティングを受けて、
- 省力化、省人化してコストダウンしたい
- 生産性アップして売上を上げたい
- 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
- どのメーカの自動化設備を使えば効率的かわからない
という場合は、お気軽にFAプロダクツまでお問い合わせください。
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目次
1.自動打栓機の選び方とは?メーカ・用途から選ぶ方法
自動打栓機は、用途によって打栓方法が微妙に異なります。メーカによって得意とする方式も異なるため、用途とメーカの2つから選ばなくてはなりません。この項目では、自動打栓機の選び方を2つのポイントからまとめました。
(1)自動打栓機を用途から選ぶ場合
自動打栓機を用途から選ぶ際は、どのような製品を作るか考えると分かりやすいです。
- ドリンク類
- 調味料類(ドレッシングや醤油)
- 化粧品関連
- アイスクリーム
製品を洗い出したら、次は打栓予定の容器素材を確認しましょう。
- ペットボトル
- ガラス瓶
- 紙容器
素材によって、打栓時の圧力・深さを変えなければならない場合があります(例えばペットボトル容器の場合、強度が低いので座屈することがある)。
同じペットボトルであっても、強度が低いタイプも多いです。容量が変わるほか、形状も異なると細かい調整が必要になることもあります。
上から圧力をかけて押し込むタイプ以外にも、スクリューキャッパーがある点に注意しましょう。スクリューキャッパーはねじって打栓するタイプです。改ざん防止機能がついたものは、別途治具が必要になることもあります。
(2)自動打栓機をメーカから選ぶ場合
自動打栓機は用途によって、最適な打栓方法が大きく異なります。そのため、打栓時のノウハウが十分にあるメーカを選ぶと良いでしょう。例えば下記製品のノウハウがあるメーカから選ぶと効率的です。
- ドリンク類
- 医療・化粧品
- 食品
- 工業用品
ほとんどのメーカは、ある程度幅広い容器形状に対応しています。導入時にサンプルを送れば、より細かい調整を行った自動打栓機を納入可能です。
ただし自動打栓機の場合は、充填ラインを構築することもあるでしょう。全自動化に強いメーカという観点からも、検討を重ねておく必要があります。
おすすめのメーカは、次の項目でまとめました。合わせてお読みください。
2.自動打栓機におすすめのメーカ3選と製品比較
自動打栓機でおすすめのメーカ3社と、主力製品の特徴をまとめました。
(1)株式会社阪口製作所
【特徴】
株式会社阪口製作所は、醸造業界から飲料水、調味料といった食品関連に強い老舗メーカです。全自動充填機から半自動、さらに充填ラインの構築も数多くのノウハウと実績があります。
創業は90年以上と老舗メーカでもあり、完全受注生産を採用。顧客のニーズに合わせた自動打栓機を提案してくれます。
①全自動キャッパー SC-8シリーズ
【引用:株式会社阪口製作所 全自動キャッパー SC-8シリーズ】
全自動キャッパー SC-8シリーズは、兼用性と安定性に優れています。ワンカップ用からスクリューキャップ、樹脂キャップと幅広いラインナップに対応しているのが特徴です。
②高性能スクリューキャッパー AS-40型
【引用:株式会社阪口製作所 高性能スクリューキャッパー AS-40型】
高性能スクリューキャッパー AS-40型は、高速性と安定性を重点においた設計が特徴です。とくにミネラルウォーターやお茶、清涼飲料水等のペットボトルに適しています。スピードは40本/分と高速キャッパーが可能です。
【所在地】
本社所在地:兵庫県尼崎市大物町2丁目6番7号
本社TEL:06-6481-3231
本社FAX:06-6481-6564
URL:https://sakaguchi-ltd.com/
(2)株式会社シバタエンジニアリング
【特徴】
株式会社シバタエンジニアリングは、充填機やキャッパー、包装ラインの開発・設計製作で強みのあるメーカです。およそ半世紀にわたって製品を生み出し続けており、老舗メーカとして実績やノウハウが豊富にあります。
充填機も手掛けていることから、自動打栓機をラインに組み込むカスタマイズも提供可能です。
①インライン型自動中栓打栓機MS-D1
【引用:株式会社シバタエンジニアリング インライン型自動中栓打栓機MS-D1】
搬送ベルトがついたインライン型の打栓機で、ボトルを倒さず止めずに打栓ができます。打栓能力も20~40個/分と高速です。詳細な稼働状況は、下記の動画も参考にしてください。
①インライン型万能キャッパーMT-8 TYPE:(G)
【引用:株式会社シバタエンジニアリング インライン型万能キャッパーMT-8 TYPE:(G)】
インライン万能キャッパーMT-8G型は、さまざまなキャップ締め込みに対応しています。対応しているキャップは下記のとおりです。
- 丸スクリューキャップ
- ディスペンサーキャップ
- ポンプキャップ
- トリガーキャップ
- ヒンジキャップ
インライン型なので、コンベアに設置すればすぐ生産が可能です。稼働状態については、下記の動画も参考にしてください。
【所在地】
本社所在地:神奈川県横浜市港南区日野南2-21-6
本社TEL:045-835-2577
本社FAX:045-835-2578
URL:http://www.shibataeng.co.jp/
(3)株式会社ウイスト
【特徴】
株式会社ウイストは、洗瓶や充填、打栓と幅広い包装合理化ソリューションを提供しているメーカです。充填機も強く、打栓機を加えたライン組み込みの実績もあります。おもに化粧品や医薬品におけるノウハウがあるので、マッチした製品なら満足できる提案を受けられるでしょう。
①自動打栓機 WD-501
WD-501は、ウイスト社独自のピッチメーカーを搭載しています。この装置により、ボトルの停止位置を自動で判別可能です。
搬送コンベアにある製品を引き込み、固定した上で打栓します。そのため品種切り替えを行う際も、グリップベルト幅や打栓ヘッドの位置変更のみで対応可能です。
稼働状況は下記の動画も参考にしてください。
②瞬時停止式エアー打栓機 WD-2T
【引用:株式会社ウイスト 瞬時停止式エアー打栓機 WD-2T】
WD-2Tは、新製品への対応力を追求した打栓機です。打栓方式はサイドベルトにて位置決めを行い、エアシリンダーが上部から打栓する仕組みとなっています。
新製品や品種切り替え時は、打栓ヘッドの高さとサイドベルトの巾調整で即時対応が可能です。
自立フレームに打栓ヘッドとサイドベルトコンベアが一体化しているため、必要な箇所に移動すれば即時打栓が可能となります。
【所在地】
本社所在地:京都府相楽郡精華町光台3丁目2番26号
本社営業部TEL:0774-98-6767
本社営業部FAX:0774-98-6768
URL:https://www.wist.co.jp/
3.自動打栓機のメリット・デメリットについて
自動打栓機を導入すれば、自動化できる点からメリットが大きいです。とはいえメリットばかりではなく、デメリットも存在する点に注意しなくてはなりません。この項目では自動打栓機を導入するメリットとデメリットについて、詳しくまとめました。
(1)自動打栓機のメリット
自動打栓機を導入するメリットは、主に下記3点が挙げられます。
- 打栓作業の効率化と省人化
- 締め付けトルクの一定化
- キャップの傷防止
手作業で打栓を行う場合、どうしても時間と手間がかかります。機械と比べれば作業できる本数も限界があり、人件費がかかってしまうのも避けられません。
しかし自動打栓機なら、手作業よりも早い打栓が可能です。省人化も行えるので、効率化に貢献する割合が大きくなるでしょう。
またスクリューキャップの場合、手作業と違って締め付けトルクを一定に調整できます。開封時の均一化が可能です。
自動化が進めば、キャップに傷が付く可能性も最小限に抑えられます。
(2)自動打栓機のデメリット
自動打栓機を導入するデメリットは、導入コストと導入までの時間がかかってしまう点です。
手作業から自動打栓機を導入する際、どの作業を自動化するのかでコストや時間が大きく変わります。もし充填から自動化する場合、充填機や自動打栓機を組み合わせて考えなくてはなりません。施設内の搬送機を追加したり、生産ラインの見直しをしたりとかける手間や時間が多いです。
同時にコストもかさむため、予算と合わせて導入しなければコスト高となってしまうでしょう。小規模施設においては、損益分岐点を確実にシミュレーションしておく必要があります。
4.自動打栓機を導入して生産性を高めるポイント
自動打栓機を導入する場合、どのように使えば生産性を高められるでしょうか。ポイントは「ほかの機器と連携する」ことです。
もし自動打栓機を導入しても、ほかの工程で滞りが発生していては生産性が高まりません。充填やピッキング、梱包といった作業への着目も非常に重要です。そのため可能な限り、充填機や箱詰め機とも連携させると良いでしょう。
基本的に自動打栓機は手作業を自動化し、人員不足の解消に役立ちます。機械では連携が難しい箇所に、必要な人員を配置しましょう。
とくに自動打栓機は充填機とも連携が取りやすいです。手間のかかる充填・打栓までが一体化できます。
本記事で紹介したメーカは、いずれもライン組み込みが可能な自動打栓機を展開中です。自動打栓機のみではなく、別の機器と組み合わせて使うことを念頭に置きましょう。
5.自動打栓機導入に関するご相談はFAプロダクツへ
本コラムでは、自動打栓機導入に関する選び方とおすすめのメーカ、生産性を上げるポイントを解説しました。
生産性を上げるポイントでも解説しましたが、自動打栓機のみでは生産性が上がりにくいです。どのような点でほかの機器と連携すれば良いのか、人員配置も含めて検討していく必要があるでしょう。もしお困りの場合は、経験豊富なコンサルタントに依頼するのがおすすめです。
FAプロダクツでは、豊富な知見と実績からお客様に最適な自動打栓機導入のご提案が行えます。ご相談からでもお受けできますので、お困りのときはぜひお気軽にご連絡くださいませ。
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