【参考納期あり】FA機器部品、長納期の背景と手配方法
この記事で分かること
・2022年9月時点での代表的なFA部品の納期
・FA部品が入手困難な理由
・FA部品を中古で入手する方法とメリット
目次
1. はじめに
近年は、工場において生産性を向上させるためにFA機器の導入が増加しています。
中小企業においても、補助金や助成金を活用して人手不足解消や品質改善を目的とした
協働ロボットの使用が増えています。
通常、工場や工程に合わせて専用機を開発すると、初期の構想から稼働までに数ヶ月から1年の期間がかかります。
しかし現在、FA機器に使用されるセンサーやPLCをはじめとしたFA部品が納期が不安定になっています。
FA部品が入手できないと、新規FA機器の開発や既存FA機器の保守に支障をきたす恐れがあります。
今回は、代表的なFA部品の納期や遅延理由、
FA機器を入手する場合に活用できる中古FA機器販売サイトをご紹介いたします。
2. 保守に必要なFA部品
FA部品には、製造時に想定される耐用年数(製品寿命)が存在しています。
しかし、理想環境下で算出された耐用年数だけを交換目安とするだけでは突発的な故障は防げません。
使用される環境等によって交換時期が早まるためです。
故障による生産停止を防ぐために、適切な保守保全作業が必要になります。
※ 設備の保守最適化に関する内容はこちらのコラムをご参照ください。
【参考】FA部品の耐用年数
PLC(プログラマブルコントローラ)、PT(プログラマブルターミナル)の使用部品の中には、
設置される環境、機種により、使用年数10年を満足しない有寿命部品が存在し、
これらの部品により製品寿命が決められるユニットがあります。PLC、PTは、使用年数を10年(旧基準:7年)と規定して、寿命計算・設計を実施しています。
保守保全には交換用消耗部品の入手が不可欠ですが、現在は部品の入荷が数ヶ月先になる恐れがあります。
現段階では納期の改善は見られていません。設備に使用する部品が入手困難なため
中古販売サイトやオークションサイトで使用済のFA部品を購入するケースも増加しております。
株式会社FAプロダクツが取り扱う中古PLCは、下記より状態を確認できます。
中古PLCの取り扱い製品一覧 – 中古FA部品の取り扱いならSAPO+(サポタス)
3. 新たな自動化に組み込まれる中古FA部品
中古FA機器・FA部品の世界市場規模は年々成長を遂げています。
新品に比べて中古の価格は押さえられているため、導入費用を抑えるために選ばれているのです。
中古FA機器の中でも、特に産業用ロボットは取引されるケースが多くあります。
構成する部品やエフェクタを変更し、作業内容をティーチングし直すことで別の作業をさせることが可能なためです。
中古品や新古品の活用により工場内の自動化を実現できるので、ぜひ一度検討をすることをお勧めいたします。
4. 新品状態のFA部品の参考納期
現在、FA部品を提供するメーカー各社において通知されている納期は3ヶ月~半年以上の製品が多くなっています。
2022年8月時点での大手メーカーの参考納期は下記の通りです。
大手メーカーの参考納期
製品種類 | 参考納期 |
シーケンサ | 7~9ヶ月 |
インバータ | 13~14ヶ月 |
リレー、リレーソケット | 6ヶ月以上 |
※ 参考:一般社団法人日本配電制御システム工業会ホームページ 主要メーカーの納期状況
5. FA部品の納期遅延の原因
長納期化している理由は主に下記の3点が考えられます。
・半導体や樹脂材料等の需給が世界的に逼迫している
・半導体・電子部品関連を中心とする想定以上の受注急増
・サプライヤー(部品・材料メーカー)からの部品調達が長期化
簡単に言えば、需要に対してサプライヤーからの部材の供給状況が不安定なため、生産に影響が及んでいるということです。
半導体の需給に関しては、株式会社東芝のチーフエバンジェリスト 大幸秀成氏をお招きした動画にて深掘りしております。
半導体に焦点を当てて原因を知りたい場合はぜひご視聴ください。
6. FA部品の長納期化への対応
FA部品の長納期化を鑑み、装置開発や保守に必要な部品は余分に保有しておくべきだと考えることもできます。
一方で、余分に保有しようとする動きにより受注急増を招き長納期化させている側面もあります。
また、生産工場では最適在庫を目指す必要がありますので、在庫を抱えすぎるリスクも無視できません。
最適在庫の考え方
トヨタ自動車が導入する「必要なものを 必要な時に 必要なだけ」を目指すジャストインタイム(JIT)生産の考え方では、在庫は経営リソース(人、 モノ、設備)の先喰いとして考えられます。
これからの需給バランスを読むことは難しく、必要な時期の購入が望ましいと言えるでしょう。
7. FA部品の入手方法
新品のFA部品を購入することが難しくなった今、中古FA部品を活用することを視野に入れる必要があります。
中古FA部品の取り扱いをしているサイトはいくつか存在しており、特徴によって2つに分類されます。
1つ目は、手軽さを売りとして、オークションサイトで個人が出品しているケースです。
2つ目は、状態のランク付けを売りとして、企業が中古FA機器部品の販売専門サイトを運営しているケースです。
販売専門サイトの場合は、販売以外に購入も実施しているケースが多くあります。
必要なFA部品を購入するのと同時に、不要なFA設備を査定して在庫処分することで、工場内の最適在庫を実現できます。
下記に、中古FA機器部品の買取・販売専門サイトを使用するメリットをまとめます。
買取を依頼するメリット | 購入するメリット |
・工場のスペースを有効活用できる ・遊休設備を廃棄せず資金に変えられる |
・状態を分かった上で購入できる ・在庫がある状態なのですぐに使用できる |
株式会社FAプロダクツでも中古FA機器の販売サイト「SAPO+(サポタス)」を運営しており、
お客様の工場内で不要になったFA機器や、装置設計時に使用されなかった新古品のFA部品を出品しております。
8. 中古FA部品なら「SAPO+(サポタス)」をご活用ください
システムインテグレータの株式会社FAプロダクツが運営する中古FA機器・FA部品を取り扱うサイトです。
取り扱い製品一覧に記載がない場合でも、購買の代行をいたしますので、お気軽に下記よりお問い合わせください。
ご注文から2営業日以内に発送しますので、お急ぎの場合に適しています。
FA部品の手配でお悩みの場合にはぜひ一度ラインナップの確認をしてみてください。
関東最大級のロボットシステムインテグレーター 生産設備の設計から製造ならお任せください
050-1743-0310 営業時間:平日9:00-18:00