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生産設備に関する記事

自動バリ取り機の主要メーカ4選!選び方や生産性向上のポイントも解説

製品のバリは製造や加工するとどうしても出てしまいます。しかしバリを放置したままにすると怪我の原因となったり、製品精度の低下や故障を招いたりするリスクがあります。

自動バリ取り機は、そうしたバリ取り作業を自動化できる機械です。導入すれば誰が作業しても同じ品質で安定したバリ取りができます。

この記事では、自動バリ取り機の選び方から販売メーカの製品についてまとめました。また、導入のメリット・デメリットや生産性をあげるポイントも紹介します。

もし、自動バリ取り機のコンサルティングを受けて、

  • 省力化、省人化してコストダウンしたい
  • 生産性アップして売上を上げたい
  • 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
  • どのメーカーの自動化設備を使えば効率的かわからない

という場合は、お気軽にFAプロダクツまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットSIerとして、最適化のご提案をさせていただきます。

1.自動バリ取り機の選び方

自動バリ取り機は除去方法の違いで5種の機械に分類でき、その中から装置の特徴と導入コストで絞ると、選びやすくなります。

特徴 導入コスト
ブラシ式 ・ブラシの回転でバリ取り
・加工物の表面に使用
・装置サイズが小型
・一番安価
回転式 ・研磨石でバリ取り
・加工物の表面に使用
・大量の製品を同時にバリ取りできる
・噴射式より安価
噴射式 ・噴射材の力でバリ取り
・加工物の表面に使用
・除去範囲の調整可能
・流動式より安価
流動式 ・研磨剤でバリ取り
・加工物の内径に使用
・仕上げ精度が高い
・燃焼式より安価

以下より詳しく解説します。

(1)ブラシ式

モータ駆動部の先端にブラシを取り付けて回転させ、加工物の表面に残ったバリを除去します。構造がシンプルなものが多く、卓上型などコンパクトな装置もあります。

(2)回転式(バレル研磨)

たる型の容器に「加工物」「研磨石」「コンパウンド」「水」を入れて回転させます。加工物と研磨石が擦れあうことでバリを除去する装置です。また容器に複数の加工物を投入できるので大量加工も可能です。

(3)噴射式(ブラスト、ウォータージェット)

噴射式には大きく分けて2種類の手法があります。

  1. ブラスト
  2. ウォータージェット

以下より詳しく解説します。

①ブラスト

細かい砂や金属、ドライアイスなどを噴射してバリを除去する手法です。加工物の大きさに合わせて噴射力や噴射範囲が調整できます。また加工物の素材に合わせて噴射する素材や形状、粒子の大きさを変更できます。

②ウォータージェット

ノズルから勢いよく水を噴射してバリを除去する手法です。使用するのが水のみなので、加工物の表面を傷つけずにバリを除去できる特徴があります。

(4)流動式 (砥粒流動加工法)

粘弾性ある研磨材を、以下5つの条件を制御しながら加工物の内部に流し込み内面を研磨する装置です。

  • 流量
  • 圧力
  • 時間
  • 往復回数
  • 温度

流動式はミクロン単位でバリ取りの調整が可能です。また往復運動することで小さいバリを均一に除去でき、高品質のバリ取りができる特徴があります。

2.自動バリ取り機の主要メーカと製品

ここからは、自動バリ取り機を独自で開発や販売しているメーカと製品を紹介します。

(1)株式会社エステーリンク

【特徴】
板金関連製品に特化した企業で、自社でも板金加工を受け持つメーカです。
板金業界の悩みも理解してくれているため、相談しやすいことが魅力です。

【所在地】
〒959-0113 新潟県燕市笈ケ島1365-1
TEL.0256-97-4846

【製品】
エステーリンクのバリ取り機は「ブラシ式」のメタルエステ1000を紹介します。

①メタルエステ1000

メタルエステ1000は以下3つの特徴があります。

  1. 特許取得の研磨技術
  2. 小さいワークも楽々バリ取り
  3. ブラシ交換は工具レス

特許取得済の独自技術で研磨ブラシが万遍なく加工物に当たるよう設計されています。この技術でバリが出ている方向を気にせず、きれいにバリが取れます。
またコンベヤベルトのグリップ性能が良いため、1円玉サイズの小さいワークもバリ取り可能です。
消耗品でもあるブラシは工具レスで交換できるため、作業者の負担を軽減できる特徴があります。

(2)株式会社チップトン

【特徴】
世界初の遠心バレル研磨機を開発した名古屋に本社を構える日本の企業です。バレル研磨に必要な製品を全て取り揃える対応力が魅力で、周辺機器や研磨石などの消耗品販売も行っているメーカです。

【所在地】
〒457-8566 名古屋市南区豊田三丁目19番21号
TEL:052-692-6666

【製品】
チップトンでは「回転式」の水平型Mighty-Mildシリーズを紹介します。

①水平型Mighty-Mildシリーズ

水平型Mighty-Mildシリーズには以下3つの特徴があります。

  1. 安定した重圧流動
  2. 打痕が少ない
  3. バリ取り効果が高い

特許取得済の独自技術による「重圧流動」は流動スピードを落として遠心力を付与したことで加工物を優しく研磨してくれます。これにより加工物は打痕傷が少なく、従来機よりバリ取り効率が高くなっています。また装置は工業デザインを導入したことで視認性や操作性の良い装置デザインになっています。

(3)株式会社 不二製作所

【特徴】
60年以上にわたりブラスト装置に特化した企業です。約90名の開発・設計スタッフが常駐しているため、カスタムオーダーも請け負っています。サンプルテストから納入後の調整まで一貫してサポートしてくれるため、安心して相談ができる企業です。

【所在地】
〒132-0025 東京都江戸川区松江5-2-24
TEL:03-3686-2291

【製品】
不二製作所では噴射式のドライアイスブラストを紹介します。

①ドライアイスブラスト(TSGD・TDSD )

引用:自動化対応ドライアイスブラスト丨不二製作所

ドライアイスブラストには以下3つの特徴があります。

  1. 自動化、省人化に対応
  2. 結露防止で安定稼働
  3. ドライアイスをミル粉砕

多関節ロボット先端に噴射ノズルを持たせてバリ取りできるため、省人化できます。さらにワーク脱着用のロボットを追加すれば完全自動化も可能です。
また独自技術で結露を防止したことで8時間連続運転が可能となっています。
ドライアイスは粉砕後の大きさをソフトタイプとハードタイプから選べ、ソフトタイプでは精密バリ取りできることが魅力の装置です。

(4)株式会社ディエムシー

【特徴】
2012年設立の砥粒流動加工装置に特化したメーカです。それらに関する商品の取り扱いもあり、アフターサポートとメンテナンスも請け負ってくれるため相談しやすい企業です。

【所在地】
〒124-0011 東京都葛飾区四つ木2丁目15番地11号
TEL:03-5767-4402

【製品】
ディエムシーは「流動式」のみ取り扱いがありますが、その中でもDM80を紹介します。

①DM80

引用:DM80丨ディエムシー

DM80は以下3つの特徴があります。

  1. コンパクトなサイズ
  2. 操作しやすいタッチパネル
  3. 安全性を考慮した設計

重量800kg、高さ約2m、奥行約1.2mと軽量かつコンパクトな装置は、操作しやすいタッチパネルを搭載しています。また危険エリアにエリアセンサを設けているため、手を挟むなどの心配がありません。

3.自動バリ取り機のメリット・デメリット

ここでは自動バリ取り機を導入することで、どのようなメリット・デメリットがあるのかを以下の表にまとめましたのでご覧ください。

メリット デメリット
品質の向上 設置スペースの確保
作業環境の改善 形状の柔軟対応が困難
けがのリスク軽減 少量多品種はコスト回収が困難

それぞれを詳しく解説します。

(1)メリット

①品質の向上

人が行うバリの除去は、体調や練度で除去する精度にバラつきが生まれ、バリを取りすぎて製品を傷つけてしまうなどのリスクがあります。自動化すると長時間稼働しても一定の品質を保つことが可能です。

②作業環境の改善

多くの自動バリ取り機はカバーの中で除去作業するため、バリが飛んでくることも粉塵が舞うこともありません。作業者の健康面や安全性が向上して作業環境が良くなります。

③けがのリスク軽減

人が行うバリ取り作業の多くは電動手工具の活用です。その場合除去部が露出しているため、誤ってけがをするリスクがあります。自動バリ取り機では除去部が露出しない設計になっているので作業者のけがのリスクを軽減しています。

(2)デメリット

①設置スペースの確保

自動バリ取り機は設置スペースの確保が必要です。また多くの自動バリ取り機は設置後に移設することを想定していませんので、最初に置く場所を考慮しなければなりません。また人が通れる通路の確保、加工物を運搬できる空間の確保など設置場所には十分な注意が必要となります。

②形状の柔軟対応が困難

自動バリ取り機は1台でどんな加工物でもバリが取れるわけではありません。薄物に特化した装置や穴に特化した装置など形状によって得意な分野が異なります。導入時にはどんなバリを自動化するのかを検討しておく必要があります。

③少量多品種はコスト回収が困難

自動バリ取り機の装置価格は決して安くありません。少量多品種を自動バリ取り機で行う場合は品種切り替えが多く発生し、人件費もかさみます。自動化したにも関わらず装置導入コストが回収できなくては意味がありません。導入時は導入費用が回収できる見込みがあるのかを検討が必要です。

4.自動バリ取り機を用いて生産性を上げるポイント

自動バリ取り機は、使用するブラシや研磨石が消耗品扱いになります。消耗したまま使用するとバリが取り切れない可能性があります。それらのトラブルを回避するには自動バリ取り機の消耗品をいつどのタイミングで交換するのかあらかじめ生産計画に組み込んでおくと良いでしょう。

また消耗品の交換時期は加工品やバリの形状などで異なるため、導入するときにあわせて相談することをおすすめします。

5.自動バリ取り機に関するご相談はFAプロダクツ

自動バリ取り機の導入は方式の違いやメーカの種類が豊富です。そのため、用途に見合う装置を見つけるには時間と手間が必要です。

どの自動バリ取り機を導入すれば良いかわからない、導入したけど上手く活用できていないなどでお困りの人は、FAプロダクツへお気軽にお問い合わせください。

【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。

また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。

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茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/

【営業品目】

  • 産業用ロボット
  • 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
  • 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
  • 治具の設計・製作

【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)

 

関東最大級のロボットシステムインテグレーター 生産設備の設計から製造ならお任せください

050-1743-0310 営業時間:平日9:00-18:00

つくば工場:茨城県土浦市卸町2-13-3、相模原工場:神奈川県相模原市中央区上溝1880番2 SIC3-317