インサーター(封入封緘機)とは?種類や価格、主要メーカー15選!
インサーター(封入封緘機)は、手間も時間もかかる書類の封入作業を自動化できる機械です。
本記事では、インサーターの機能や導入するメリット・デメリットを詳しく解説します。主要メーカーも紹介しているので、インサーターの導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
1.インサーターとは?
インサーター(封入封緘機)とは、書類を郵送するときの「書類を折りたたむ」「封筒に入れる」「封をする」作業を、自動化できる機械です。
一度に2枚以上の書類を封入できるものや、1時間で数千通の書類を処理できる高速な機械などがあります。
大規模なセールの宣伝広告や顧客へのダイレクトメール、従業員の給与明細を手作業で封入するのは、多くの手間と時間がかかります。これらの作業をインサーターで自動化できれば、手作業による工数・時間の大幅削減につながるでしょう。
また、作業効率が上がるだけではなく、手作業によるミスもなくすことができます。封入作業の自動化による時間的・人員的コストの大幅削減や、ミス防止に大きく貢献するインサーターを導入する企業が増えています。
インサーターについては、以下の動画も参考になりますのでご覧ください。
引用:Relay1000|製品デモ(基本動作)|封入封かん機(インサーター)
引用:Relay8000 FIleBase OL Connect |製品動画|封入封かん機(インサーター)
2.インサーターの機能
インサーターの主な機能は、以下の3つです。
1.書類を折りたたむ
2.書類を封筒に入れる
3.封をする
順に解説します。
(1)書類を折りたたむ
インサーターには、書類を折りたたむ機能があります。
通常、紙や封筒のサイズに合わせて、書類を折りたたむ必要があります。
しかし、手作業の場合「折りたたんだ書類が封筒に入らない」というミスも起きやすく、何度も書類を印刷し直したり、書類を折りたたみ直したりする工数が増えます。
インサーターで自動化すれば、これらの手間や時間をなくせます。なかには書類のサイズにあわせて折りたたんだり、封筒のサイズにあわせて折る回数を選択したりすることができる機械もあります。
人の手で試行錯誤する必要がないので、大切な書類をキレイにかつスピーディーに折りたためます。
(2)書類を封筒に入れる
インサーターは、折りたたんだ書類を封筒に入れる作業も自動で行ってくれます。
封筒に入れる作業は一見単純そうですが、書類を正確かつスピーディーに封筒に入れるのは簡単ではありません。加えて、違う送り先の封筒に書類を誤封してしまう可能性もあります。
封筒に入れる作業まで自動化すれば、ミスなくスピーディーに書類を封筒に入れられます。インサーターを導入すれば、いつでも一定の品質とスピードで封筒に入れる作業ができるので、コスト削減やミス防止につながるでしょう。
(3)封をする
インサーターは、書類を折りたたんで封筒に入れたら、封をするところまで自動化してくれます。
手作業で封をする場合「のりが封筒からはみ出してしまった」「のりが手についてベタベタになった」などの作業ミスやストレスになります。
インサーターで自動化すれば、封をするところまで自動で行ってくれるので、手作業によって起こりやすいミスも防止可能です。書類を郵送するときは、見栄えの良さも重要だからこそ、のりのはみ出しやベタつきなくキレイに封入作業をしたい企業には、インサーターの導入がおすすめです。
3.インサーターを導入するメリット
インサーターを導入するメリットは、以下の3つです。
1.生産性の向上
2.ヒューマンエラーを減らせる
3.セキュリティー対策ができる
(1)生産性の向上
インサーターを導入することで、生産性の向上につながります。書類の封入作業に1時間かかっている場合、書類を折りたたんで封筒へ入れ、封をするところまで自動化されれば、ものの数分で封入作業が終わります。
機械によっては名寄せ機能や宛先ごとに書類を分ける機能があるため、作業の効率化が実現可能です。空いた時間を他の業務にあてられれば、仕事の生産性が上がり、業績アップが期待できるでしょう。
(2)ヒューマンエラーを減らせる
封入作業をインサーターで自動化することで、手作業で起こりうるヒューマンエラーを減らせます。手作業で行う際に起こりがちな、書類の入れ忘れや入れ間違いも、インサーターは封入後に重さを計測したり、印字されているバーコードを読み取ったりすることで防ぎます。
書類の入れ忘れや入れ間違いなどのミスは、取引先や顧客との信頼関係にキズがつく原因にもなり得ます。作業効率だけでなくヒューマンエラーを防ぐためにも、インサーターの導入は効果的でしょう。
(3)セキュリティー対策ができる
インサーターで封入作業を自動化することで、セキュリティー対策にもなります。機種によっては、書類をバーコードで管理できるものもあります。バーコードでの管理によって、個人情報の漏洩や書類の誤封がないよう、セキュリティー対策が施されています。
個人情報や企業情報の漏洩は、顧客との信頼関係を揺るがす事態になりかねません。書類の封入作業の効率化だけでなく、セキュリティー対策もしっかりしたいという企業は、インサーターの導入を検討すると良いでしょう。
4.インサーターを導入するデメリット
インサーターを導入するのには、デメリットもあります。主なデメリットは以下の3点です。
1.操作に慣れるまでに時間が必要
2.コスト
3.設置場所の確保が必要
(1)操作に慣れるまでに時間が必要
インサーターを導入したとしても、操作に慣れるまでに時間がかかることがあります。
最近では、タッチパネル式で簡単に操作できるインサーターも増えているので、操作性重視の場合はタッチパネル式のものを導入すると良いでしょう。
(2)コストがかかる
インサーターの導入には、多額のコストがかかります。小型のエントリーモデルであっても、中古で数十万円が目安で、中堅モデルや高機能モデルであれば、それ以上です。
インサーターの導入は、レンタルやリース、中古品を購入する方法もあります。求める機能や予算などを検討して決めましょう。
(3)設置場所の確保が必要
インサーターを導入するには、設置場所の確保が不可欠です。
エントリーモデルや中堅モデルは、一般的なデスクに収まるものもありますが、大型のインサーターになると、その分設置場所も広くなります。
目的にあった機種を選ぶことも大切ですが、サイズが大きければ設置場所の確保に悩まされるでしょう。インサーターの大きさにあわせた設置場所の確保や、場合によってはオフィスレイアウトの変更が必要かもしれません。
5.インサーターの種類
インサーターはメーカーによってさまざまありますが、主な種類は以下の3つです。
1.エントリーモデル
2.中堅モデル
3.高機能モデル
順に見ていきましょう。
(1)エントリーモデル
エントリーモデルは、インサーターの中では比較的小型のモデルです。持ち運びは難しいですが、デスクに置けるサイズ感です。サイズは小さめですが、封入作業は1時間に1,000通程度の高速処理が可能です。
また価格帯は、卓上タイプのコンパクトなものだと10万円程度が相場です。中小企業であれば、ほとんどの場合エントリーモデルの処理能力・サイズ感で対応できるでしょう。
(2)中堅モデル
中堅モデルは、エントリーモデルの処理スピードでは物足りないという企業におすすめです。コピー機や複合機と同じくらいのサイズ感で、1時間に3,000〜4,000通程度を処理できます。
価格帯はエントリーモデルと同様、10万円程度〜が相場になります。特にダイレクトメールや書類の発送頻度が高く、毎月のように数千通以上の書類を送付しているケースに最適です。
(3)高機能モデル
高機能モデルは、複合機数台分の大型サイズになります。処理速度は1時間あたり5,000通以上と、さらに高速です。
また、高機能モデルはスピードだけでなく、封入できる書類のバリエーションも増えます。封入できる書類や封筒のサイズが増え、なかにはパンフレットや小冊子などの厚みのある書類も封入できるものもあります。
また高機能モデルの購入価格は50万円から60万円程度が相場です。
書類の発送数が多いだけでなく、パンフレットや小冊子などの厚みのある書類の封入も自動化したい企業におすすめです。
6.インサーターの主要メーカ15選
ここでは、インサーターの主要メーカーをご紹介します。
TOPPAN Edge株式会社 | 【特徴】 卓上タイプから高速で大量処理が可能な大型タイプまで、さまざまなインサーターを取り扱っています。札幌から沖縄まで全国に拠点があるので、最寄りの拠点からイレギュラーにも対応可能です。 |
ベーヴェシステックジャパン株式会社 | 【特徴】 高速で大量のメールの発送・多品種のメールの発送・封筒の種類別の発送、それぞれに対応する、3つのインサーターを揃えています。 |
小林クリエイト株式会社 | 【特徴】 小型から大型なインサーターまで、全4種類のインサーターを取り扱っています。小型のインサーターは静音設計でよりオフィスにふさわしく、処理目的に応じて、機能をカスタマイズできる高機能インサーターもあります。 |
株式会社ジェイエスキューブ | 【特徴】 世界的ベストセラー機k2500を継承した、高速汎用オンラインインサーターを取り扱っています。折り位置などを自動調整する機能を、標準装備。 |
デュプロ販売株式会社 | 【特徴】 用途に合わせて、全6種類のインサーターがあります。選択封入機能で顧客ごとに異なる広告やクーポンを同封できる、アプリも搭載可能です。 |
ピツニーボウズジャパン株式会社 | 【特徴】 1時間に3,500通処理できる小型インサーターから、5,400通処理できる大型インサーターまで取り揃えています。そのほか、厚い郵便物に対応して大容量のメールを処理できる多目的なものや、宛名情報を保存できるものまで、幅広く取り扱っています。 |
株式会社ビー・ピー・エス | 【特徴】 低速・中速・高速、全13種類のインサーターを完備。さまざまな封入物に対応した封入機能や、折り方変更などオプションの追加も可能です。企業のニーズに合わせたインサーターが見つかるでしょう。 |
株式会社サム技研 | 【特徴】 1時間に8,000通の書類を処理できる大型のインサーターを取り扱っています。企業の要望に合わせて、作業ライン・丁合などのカスタマイズも可能です。 |
クアディエントジャパン株式会社 | 【特徴】 小型から大型まで、全7種類のインサーターがあります。サイズ問わず、見た目のコンパクトさや操作のしやすさにこだわってつくられているのがポイントです。 |
オタリ株式会社 | 【特徴】 コンパクトさと簡単な操作性にこだわった小型機から、さまざまなケースや目的に対応した大型機まで幅広く取り揃えています。 |
バース・ジャパン株式会社 | 【特徴】 大型のインサーターに特化しており、全6種類があります。小型なものでも4,000部、最高20,000部という、インサーター界トップクラスの封入速度を誇ります。 |
BlueCrest | 【特徴】 大量の郵送物を取り扱う企業向けに、大型のインサーターに特化している企業です。郵送物のタイプに合わせたインサーターを準備しているので、取り扱う郵便物や求める機能に応じて選ぶことができます。 |
株式会社プリマジェスト | 【特徴】 小型機から中型、大型機まで全6種類のインサーターを扱っています。液晶画面をタップするだけの簡単な操作性がポイントです。封入物のサイズや封入目的に応じて、選ぶことができます。 |
NEOSYS VIETLOI | 【特徴】 小型から大型まで、全7種類のインサーターを揃えています。サイズはさまざまながらも、無駄のないコンパクトなデザインが特徴です。 |
高千穂交易株式会社 | 【特徴】 赤、または白を貴重とした、4種類の大型インサーターがあります。処理速度は、1時間に16,000通と業界トップクラス。高い耐久性にもこだわった設計になっています。 |
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