ロボットビジョンとは?メリットや導入のポイント、事例を紹介
ロボットビジョンというモノのIoT化に欠かせない技術が近年目覚ましい発達を遂げています。
製造業の生産現場から始まったロボット化の波はすでに物流業界に波及していて、特に通販事業を支える巨大倉庫ではロボットビジョンの活躍によりピッキング作業が自動化し、皆さんのお手元へ届くという現実があります。
では、ロボットビジョンは今後どのように発展、普及していくのでしょうか?
自社で導入するメリットも気になるところですね。
ロボットビジョンの基礎的な考え方から現在使われている事例まで合わせてご紹介します。
また、ロボットビジョンをラインに追加して、
・省力化、省人化してコストダウンしたい
・生産性アップして売上を上げたい
・人的ミスを減らして品質価値を高めたい
・どのメーカーのロボットを使えば効率的かわからない
場合は、関東最大級のロボットSIer、FAプロダクツまでお問い合わせください。
ロボットビジョンの導入が得意な技術者が、最適なご提案をさせていただきます。
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目次
1.ロボットビジョンとは何か?
ロボットビジョンとは、産業用のロボットに取り付ける位置検出や画層測定システム(カメラ)のことをいいます。
目を持たないロボットに目を持たせ、物の形や特徴をロボットに伝達する役割があります。
カメラで把握した物の特徴をコンピューターを通してロボットに伝達。「そのものは何であるか」を認識させ、ロボットを効率的に動作させます。
空間認識、製品認識を画像で判断させ、アルゴリズム化して識別できるため、生産現場やピッキングの現場では人の代わりとなる活躍が期待されています。
実際に日本国内のAmazon倉庫ではロボットビジョンを搭載したピッキングロボットが活躍中で、人はピッキング以外の仕事を担い、物流を支えています。
こうした大型倉庫での導入事例が目立つのですが、ロボットビジョンは中小企業こそメリットがある仕組みです。
では、そのメリット、導入に至るまでのポインの解説、取り扱うメーカーをまとめてみましたのでご参考にしてください。
2.ロボットビジョンの普及
ロボットビジョンは開発が進んでおり、従来の画像認識では捉えきれなかった類似品の特徴を3D画像で捉えて、認識させることができる製品もあります。
この3Dロボットビジョンの開発でロボットビジョンの普及は凄まじく進みました。
これまで、生産現場で主流だったロボットの利用が、物流の現場にも普及したのにはそんな背景があるのです。
3.ロボットビジョンのメリット
ロボットビジョンの導入にはコスト的なデメリットはありますが、それ以上にメリットのほうが大きくあります。
メリットとしては、下記が挙げられます。
- 雑然と積んでも、混載の製品でも認識する
- 1ロボットで多品種の取り扱いが可能
- 段取りにかかるティーチング作業が不要
同一ロボットで複数の作業を同時にこなすことができるため、ロボットビジョン搭載の現場には人の工数だけでなく24時間フルで稼働させてもミスなく作業し続ける事ができます。
そのため、導入のデメリットはあまりないように思えます。
従来のロボットラインのように製品切替時に段取りが要らない事は、人手不足の生産現場や、ピッキング工場にとってプラスなのではないでしょうか?
しかし、一概にすべての業務でロボットビジョンを導入すればいいという簡単なことではありません。
では次に、ロボットビジョンを導入するポイントを解説していきます。
4.ロボットビジョン導入の特徴やポイントを解説
(1)設定方法がカンタン
ロボットビジョンの導入は、ロボットの導入と比較して、設定方法が誰でもかんたんに行える点です。
産業用ロボットでは段取り毎にティーチングペンダントを持って段取りする必要があったり、設備そのものの治具を交換しなければいけません
ロボットビジョンの導入は、この手間を省けることが大きなポイントともいえます。
(2)キャリブレーションがオートでできる
ロボットビジョンを導入すると、ロボットビジョンが画像データを処理して、次に来る製品の段取りは何かを判断できるようになります。
その時にロボットビジョンそのものに段取り替えの機能がついていれば、人が介在することなく周辺機器にも司令を送ることができます。
これまですべて手動で行っていたキャリブレーションがフルオートでできてしまいます。
そのため、生産性の向上はもちろん、人件費の抑制、人手不足の解消にも一役買います。
(3)注意:導入しているロボットに適応するか確認しよう
ロボットビジョンを採用するにあたり、実は最も大切なポイントがこちらです。
導入しているロボットに適応しないロボットビジョンがあることにご注意ください。
ロボットビジョンを専門的に作っているメーカーもあり、機能としてはロボットメーカーが提供しているものより優れたロボットビジョンもあります。
ただ、既存設備や新規設備で使いたいロボットとロボットビジョンが対応しているかどうかは気にしなければなりません。
5.ロボットビジョン活用の具体的な例
これまでは漠然と機能面のメリット、導入ポイントなどを紹介してきましたが、現在ロボットビジョン搭載の産業用ロボットはどのような場面で活躍しているのでしょうか?いくつか例を出します。
(1)お菓子工場のピッキング現場
お菓子工場のピッキングでロボットビジョンが導入される例は多数あります。
こちらの例は多くの展示会、商談会で実演を交えて現物を見ることができます。
箱詰め作業に係る人的コストはこのシステムで劇的に変わります。
(2)ギアメーカーの最終ライン
製造業の現場でも最近になって導入されている事例は多く、特に少量多品種生産を行う工場の最終ラインでの導入例が多いです。
最終ラインでのピッキング作業はロボットビジョンの導入で混在製品を正確に箱詰めしたり、不具合品の選別にも一役買っています。
アイテム形状を画像で読み込ませるだけでなく不具合品の選別にも使える点はロボットビジョン導入の利点とも言えます。
ではここで、実際に働くロボットビジョンのを動画で確認してみましょう。
6.ロボットビジョンを扱う主なメーカー
現在日本国内でロボットビジョンを扱うメーカーは複数社あります。
どのメーカーも一長一短ありますが、日進月歩で技術が向上しています。
そのため、どのメーカーが最も良いという訳ではなく、検討するのに3社、4社のロボットビジョンを見ておくと目的に適したメーカーが見つかるはずです。ご参考までにいくつかメーカーをあげます。
(1)KEYENCEのロボットビジョン
日本で画像認識をいち早く手軽なものとして商品化したメーカー。
ロボットビジョンもこれまで培ってきた画像認識ソフトが組み込まれています。
軽く小さいものなら非常に高精度の画像認識が可能なため、小物の製造業のピッキング作業に向いています。
(2)三菱電機のロボットビジョン
自動車の生産現場から文房具工場のピッキングまで多種多様の製品に対応しています。
また、自社製品のロボットとの相性はもちろん、ビジョン後付の追加工事も対応可能とのこと。
販売店やサービスも大企業ならではのきめ細やかさなので安心して購入できます。
(3)CANONのロボットビジョン
日本を代表するカメラメーカーもロボットビジョン事業へ参入しています。CANONにはロボット部門はないのですが、これまで培ってきた映像技術、処理エンジン、解析エンジンなどを組み合わせて、いろいろなメーカーのロボットに取り付けることも可能です。カメラ技術に特化しているため解析等のエンジンは世界最高峰といえるでしょう。
(4)Kyoto Roboticsのロボットビジョン
立命館大学の徐剛教授が立ち上げたベンチャー企業。
世界ではじめて3D画像解析を可能にしたロボットビジョンメーカーがこちらです。
ビジョンはカメラだけでなくセンサーも用いロボットと連携させることでより正確な製品の特徴を認識させることに成功。
後発のメーカーながら確かな信頼性を寄せ、導入実績を増やしています。
7.ロボットビジョンの現在と未来
昨今のロボットビジョン技術が向上したのには先に紹介した立命館大学の活躍が一役買っています。
徐教授が立ち上げたベンチャー企業の技術的な部分をこれまで2D解析を得意としてきた他社メーカーが追うという形でここ数年で一気に発達しました。
今ではAmazonのような大きな物流倉庫を抱える会社が採用し、24時間365日ピッキング作業ができるピッキング工場が現れています。
製造分野からロボットを使ったIoT化の波が物流業界へ波及した事例です。
このロボットビジョンの流れは実は自動運転自動車の技術に応用研究されています。
あと数年も経ったら、完全に自動運転化された車が街のあちこちで走ってる…そんな可能性を秘めた技術なのです。
8.ロボットビジョン導入のご相談はFAプロダクツへ
先進的な技術を使いこなすには最初の一歩が重要、導入実績豊富なセットアップメーカーを選ぶのも導入検討の要項に入れておきましょう。
北関東最大級のロボットSIerの株式会社FAプロダクツではご紹介したロボットビジョンを導入した生産ラインの敷設工事実績が豊富です。
【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。
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【所在地】
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【営業品目】
- 産業用ロボット
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NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)
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