【図解】縫製工場の自動化メリット3つとおすすめメーカー3選!
「職人やベテランがいなくなると仕事が回らない……」
「難しい仕事で品質が安定しない」
「コストダウンを命じられているがどうすればいいかわからない」
縫製業に関わるなかで、そんな心配や疑問はありませんか?
この記事を読めば、これらの問題を一気に解決することができます。
人の作業を機械(産業ロボット)が代わりに行う自動化では、安全・品質・効率の向上が同時に実現可能。
現場の改善に直接アプローチする自動化なら、職人の定年退職や製造コストダウンの問題解決に非常に有効です。
次の項目から、縫製工程の説明・工程の自動化によるメリット3つと、自動化の実現と成果をフルサポートするおすすめメーカー3社を紹介します。
生産現場を飛躍的に改善し成果を生む、自動化導入の検討にぜひ役立ててください。
もし、縫製工場を自動化して、
- 省力化、省人化してコストダウンしたい
- 生産性アップして売上を上げたい
- 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
- どのメーカーの自動化設備を使えば効率的かわからない
という場合は、お気軽にFAプロダクツまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットSIerとして、最適化のご提案をさせていただきます。
目次
1. 工場における縫製工程とは?
工場における“縫製”がどんな工程を経て行われているか、実は世間では知られていません。
縫製作業とは一般の方が思っている以上に高度な作業をしているのです。
ここではそんな縫製工程の紹介を兼ねて、自動化のもととなる基本的な縫製作業を説明していきます。
(1)検反
検反では、染色作業から完了した生地の検査を行います。
主に目視による検査で、生地の要尺チェック・色合い・糸切れや異物チェックなど。
(2)放反・延反
放反・延反は、生地のリラックス工程です。
編み・染色を済ませた生地には、前述2つの工程による余分な力がかかっています。
この余分な力を抜くため、24時間~48時間放置しリラックスさせるのです。
(3)仕様確認
生地パターン、素材などの確認を仕様書にもとづいて確認を行います。
(4)型入れ・裁断
この型入れでやっと商品の形が作られていきます。
生地に型紙などをあて、生地の面積からムダなくパーツを切り取り、正確に裁断しパーツとなる生地が作られます。
必要な型を効率よく取るには、高い技術が要求される型入れ・裁断ですが、最近では職人の手仕事からCADを利用した自動化へと変化しています。
(5)縫製
ミシンを使用して仕様書をもとに縫製が行われます。
通常ではライン作業化される縫製ですが、近年では完全自動化する工場もでています。
縫い作業が済むと、糸のほつれや切れがないかチェックされ、アイロンプレスや、品質表示タグの縫い付け、織りネームなどの作業がほどこされ完成品へと近づきます。
(6)検針
X線検査機を使い、針や針の破片が万が一混入していないか異物チェックを実施。
(7)梱包
商品のパッケージに合わせたビニールかけや包装などが行われます。
こちらも手作業から、機械化による工程の自動化が進む工程です。
こうした長く厳しい縫製工程を合格したものだけが商品として完成されるのです。
2.縫製の自動化によるメリット3つ
ここでは縫製の自動化で得られるメリット3つを紹介します。
職人やベテランの力が重要視される現場でも自動化は不可能ではありません。
自動化で具体的に得られる効果をご覧ください。
(1)安全のリスク撲滅と人手不足の解消
縫製工場の自動化を進めれば、安全リスクの撲滅と人手不足解消が実現できます。
縫製の製造現場では、大量の生地を入荷し扱います。
工場への搬入に、現場への移動といった搬送工程には重量物を扱うがゆえの危険性があります。
また、裁断による刃物の取り扱いに、ミシン針を使用した縫い作業でも怪我をする「赤チン災害」はつきもの。
これらは全て「熟練の職人や作業者」が「万全の状態と人数」を維持しているときであれば予防できるので問題はありません。
しかし、熟練の職人たちの定年退職で製造業では人手不足が深刻化。
職人・ベテランの減少は安全対策のレベル低下につながり重大事故の要因となります。
縫製工程を自動化すれば、リスクのある作業から人を離せます。
事前にかつ恒久的な安全確保が可能となり、さらに自動化では人の代わりに工業用ロボットが生産を行うので、人員不足までも同時に解消できるのです。
(2)品質向上と維持
製造工程の自動化を行えば、品質向上と維持に効果があります。
職人という人に頼るのはいわば“属人化状態”です。
属人化状態は頼りになる人がいないと、品質も納期もコストも低下してしまいます。
人手不足が予想されるこれからは、人のワザに頼り切った技術継承はより困難になっていくでしょう。
根気強く人を育て、顧客や市場が満足するレベルまで育てるのには時間がかかるからです。
縫製工程の自動化はこの品質を即座に安定させることが可能です。
ティーチング(プログラミング・調整)によって工業用ロボットは、常に安定して高品質な生産をすぐに開始。
ヒューマンエラーが引き起こす品質事故を撲滅し、最高の品質を自動で提供できるのです。
(3)コストダウン/人件費削減
自動化の大きなメリット3つめはコストダウンです。
省力化による目玉となるメリットは、ズバリ人件費の削減でしょう。
人に頼る作業を自動化することを“省力化”と呼びますが、この省力化ができれば工程担当者一人分の工数はもちろん、人の育成にかかるコストも大幅に低減。
搬送・検査・縫製という全ての工程へ省力化が広がれば、工場の規模に比例して人件費は減少されるでしょう。
人員の管理もなくなり、コストダウン効果は生産現場だけにはとどまりません。
コスト削減は生産において難しく頭を悩ませ続ける課題ですが、自動化であればすぐに長い期間のコストダウンが実現できるのです。
3.縫製工場の自動化におすすめメーカー3つ
縫製工場の自動化ならこちらのメーカーをおすすめします。
いずれも信頼と実績を積み重ねた、優秀な国内メーカー(システムインテグレーター)ばかりです。
自動化の導入の際には、ぜひ参考にしてください。
(1)株式会社FAプロダクツ
【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。
また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。
【ポンチ絵とお見積りのサンプル】
テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。
【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/
【営業品目】
- 産業用ロボット
- 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
- 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
- 治具の設計・製作
【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)
(2) 株式会社 エムティーアンドエス
「お客様の満足」を常に考えるMT&S。
「最高」のITソリューションをご提供いたします。
双腕ロボットを使用した縫製の自動化ロボットシステムを作成、縫製以外の分野でもカスタマイズ可能な柔軟性も持ち合わせでいます。
手動で行っていた工程にそのままロボットを設置するだけで稼働開始が可能。
大規模な工事などは行わずに短時間で稼働開始ができるので、レスポンズが早く成果を期待できるメーカーです。
本社
〒101-0047
東京都千代田区内神田2-7-13
山手ビル3号館5階
TEL.03-5256-0987
FAX.03-5256-0988
【アクセス】
JR 神田駅西口より徒歩2分
東京メトロ 銀座線神田駅より徒歩3分
(3)株式会社 松屋アールアンドディ
ソーイング(縫合)装置システムの開発を得意とし、裁断から縫製まで世界トップクラスの技術と広範囲のライン実績を誇るメーカーです。
IT技術を駆使したロボットによる独自の3D縫製システムを有し、セーフティシステム用機械では業界No.1の実績と30年以上の歴史を誇っています。
本社
〒912-0071
福井県大野市鍬掛20-1-2
TEL.0779-66-2096(代表)
FAX.0779-65-8373
4.工場自動化のご相談はFAプロダクツへ
縫製の生産現場は布という身近な製品を扱う一方で、素人目ではわからない布の状態・糸や針先といった細かな要因が品質を大きく左右する繊細な現場です。
熟練の職人や作業者が欠かせません。
そんな高度な現場であるからこそ、深い知識と確かな実績を持ち、顧客の生産性向上を第一に考える優秀なロボットSIerが必要なのです。
本記事が、自動化・省力化の検討にあたってご参考となれば幸いです。
工場自動化にあたってのお悩みは、お気軽に株式会社FAプロダクツまでご相談ください。
関東最大級のロボットシステムインテグレーター ロボットシステムの設計から製造ならお任せください
050-1743-0310 営業時間:平日9:00-18:00