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設備メンテナンスに関する記事

工場の生産設備メンテナンス解説!トラブル・改善事例も紹介

製造設備の現場での生産技術担当者の仕事といえば、真っ先に新規設備の構築と立ち上げを想像するかと思います。
しかし、立ち上げた設備のメンテナンス作業に関しても同じぐらい重要な仕事ということは、あまり認識されていません。

メンテナンスを行うかどうかで、設備のパフォーマンスは何倍も変わってきます。本記事では工場の設備メンテナンスの重要性について、いくつか事例を交えて紹介します。

FAプロダクツでは、工場設備のメンテナンス・リプレースにご対応いたします。

  • 老朽化した設備を入れ替えたい
  • 手書き図面をデジタル化したい
  • 緊急のメンテナンスをお願いしたい

といったお悩みのお持ちの方は、ぜひ下記フォームやお電話より、お気軽にお問い合わせください。弊社が納品したもの以外の設備にもご対応いたします。

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老朽化「設備・産業PC」壊れる前に!保守・リプレースを代行、弊社が納品した設備以外も対象、手書きの図面のデジタルサポートなど

1.設備メンテナンスとは

設備メンテナンスとは、「生産設備を保守・保全すること」です。
設備は一定期間使用していると、稼働部が汚れてしまって動かなくなったり、構成パーツが壊れてしまったりして、動かなくなってしまいます。

こうした異常が起こらないように、定期的に設備の掃除をしたり、部品の交換を行うのが設備メンテナンスです。設備メンテナンスの細かい分類や、メリットなど詳しく説明します。

(1)設備メンテナンスの分類

まずは設備メンテナンスの細かい分類を説明していきます。メンテナンスの方式によって、いくつかの特徴があります。

定期メンテナンス

定期メンテナンスは、一定期間を決めて定期的に行うメンテナンスのことです。期間は1週間単位での日常点検レベルのものから、1年単位の年次点検まであります。

メンテナンス箇所と期間を予め決められるため、計画や工数、予算などを決めやすいので作業を行いやすいと言ったメリットがあります。

しかし、一番最初に決めた項目だけを定期的に行うため、設備全体としては、漏れが出ることも考えられます。また、殆ど壊れる可能性のない箇所でも定期的にメンテナンスするため、費用や時間が無駄となる可能性もあります。

予防メンテナンス

予防メンテナンスは、設備の安定稼働のために、不定期で行うメンテナンスのことです。

パーツが変な音を立てていたり、稼働部の動きが若干鈍くなってきたりなど、設備自体に直ちに影響はないが、今後は設備の安定稼働に支障が出ることが予想される場合に、先回りして保全を行います。定期メンテナンスより、必要な箇所を絞ってアプローチするので、必要な工数や費用を抑えることが可能です。

ただし、保全対象の見極めに関しては、作業者の深い知識と経験が求められるため、熟練作業者でないと対応できない事がデメリットです。

また、予防メンテナンスに関しては、近年はAIとIoTの普及により、壊れる前にアラートを発進したりといった事が可能になってきています。こうした技術の発展により、熟練作業者による経験値は必要なくなってくる可能性はあります。

事後メンテナンス(事後保全)

事後メンテナンスは、設備一部が実際に機能不全を起こし、動かなくなってしまった後で、該当する箇所を修理して、設備を復旧させる方法です。

要するに、壊れたところだけ修理するため、予防メンテナンスよりさらにメンテナンス箇所を絞っており、一見すると費用や時間を効率的に使えるようですが、設備が機能不全を起こしてからの対応になるため、その間は設備を稼働させる事ができません。部品の調達や人員の確保を行ってからのリードタイムが発生するのがデメリットです。

設備の「事後保全」とは?予知・予防保全との費用差まで解説

(2)各種設備メンテナンス方式の比較

設備メンテナンスの細かい分類を説明しましたが、各方式のメリットとデメリットを比較してみます。

メンテナンス分類 メリット デメリット
定期メンテナンス 予め工数や予算が組みやすい 漏れがある可能性
無駄な作業が存在する可能性
予防メンテナンス 工数や予算を絞って対応できる 対応箇所の判断に熟練作業者が必要
事後メンテナンス パーツを耐用ギリギリまで無駄なく使える 設備稼働までのリードタイムが発生

このように、メンテナンスの方式には一長一短があります。従って、どれか一つに絞ってメンテナンスを実施しようとするのではなく、適度に使い分ける事が重要です。

(3)設備メンテナンスの計画の立て方

設備を一つ構築したら、必ず設備メンテナンス計画が必要になると考えた方がいいかと思います。以下のような点に注意して計画を立てると、無駄のない計画が建てられるはずです。

・設備メーカのメンテナンスシートを参照する

殆どの設備メーカには、内臓されている部品をどれくらいの頻度で交換すればいいのか、どの箇所をどのような方法で清掃すれば良いのかなどの方法が、冊子やマニュアルの形で配布されています。これが基本になりますので、まずはこちらを参照して、どのような作業をすればいいのかをまとめる事が必要です。

また、メンテナンスマニュアルに従わない形で設備の保全作業を行ってしまうと、何らかの異常が発生した際に、マニュアル通りに保全作業を行っていないことを原因とされてしまいます。そういった意味でも、メンテナンスマニュアルを遵守して作業内容を決定する事を推奨します。

・定期、予防、事後メンテナンスの配分を決定する

前述の通り、メンテナンス方法には主に3種類存在しますが、その3種のメンテナンスの配分を決める必要があります。通常は、定期→予防→事後の順で優先順位が決定される事が多いと思います。

例えば、定期メンテナンスでは、よく壊れる事がわかっている部品や場所をメンテナンスします。それに加え、熟練作業者による不定期のメンテナンス作業を行い、それでも抜けがあったり予期せぬ事態が起こって、設備が停止してしまった場合にのみ、事後メンテナンスを行うといった具合です。

設備メンテナンスの立案者は、どの作業をどのメンテナンス方式で実施するのかを決定しておく必要があるという事です。

・メンテナンスマニュアルを作成する

実施する作業を決定したら、メンテナンスマニュアルを作成します。これには二つの理由があります。

  • 全ての作業者が同じメンテナンス方法で実施できるようにするため
  • 状況に応じて、マニュアルを改版していき、履歴が残せるようにするため

以上のような理由から、マニュアルを作成する事が推奨されます。

・作業時間を決定する

メンテナンスの時間を、どの程度取るのかを決定します。しっかりと時間をとってメンテナンスを行うことを徹底しないと、生産のバッファとしてメンテナンス時間が使われることになりかねません。製造現場とアンドをとった上で、実現可能な作業時間を決定しましょう。

2.設備メンテナンスの主な事例と具体例

前項では、設備メンテナンスについて一般論を論じてきました。この項では、設備メンテナンスの主な事例を紹介しながら、具体的な取り組みについて、説明していきます。

(1)設備メンテナンスの事例

①ホースの交換・点検作業

製造現場には、機械を稼働させるためのエアホースをはじめとし、様々なホースが無数に張り巡らされています。

ホースには耐用年数があり、それをオーバーしたまま放置していると、ホースが裂けて中の空気や油が漏れ出してきたりして、設備不良の原因になります。最悪の場合、大事故に繋がることもあります。そのため、多くの工場で実施されているメンテナンスです。

ホースのメンテナンスは例えば2プロセスで行われます。

・目視確認
チェックリストを作成しておき、各ホースの外側を目視で確認して問題なければチェックします。ホースのカバーに切れ目があったり、摩耗していたりする場合はホースを交換します。
半年に1回、定期メンテナンスとして、これを実施する。

・定期交換
ホースの耐用年数に従い、耐用年数が過ぎたものは交換します。
交換後はリストに交換した年月日を記載して、わかるように管理を行っておく。

この事例は、2つの定期メンテナンスで構成されています。このように簡単なプロセスをルールとして組み込むことで、多くのリスクを回避できる例です。

参考:manufacturing tomorrow  . ホースの保守

(2)メンテナンスロスによるトラブル事例

逆に、メンテナンスを怠ることによるトラブルの例も紹介します。

①定期メンテナンスロスによるライン停止

・現象
メーカ推奨1年交換部品の部品を交換することなく、生産継続してしまい、パーツ破損によるライン停止が発生

・原因
定期メンテナンスの時間は就業時間中にきちんと確保されていたが、生産が追いつかないため、メンテナンス時間を生産時間に流用していた。また、今まで一度も壊れた事がなかったため、メーカ推奨である1年の交換頻度を守らなくともいいという考えが保全担当者に蔓延していた。

・改善点
メンテナンスはそこまで重要でないという認識が、製造現場に蔓延してしまっているのが根本的な原因だと思われます。結局、決められたメンテナンスを怠ったために、ライン停止が発生してしまい、生産ロスとなってしまっています。

メンテナンス時間は、メンテナンス時間と割り切って、生産計画を立てるようにする必要があります。

参考:日経テック

通常、交換部品が入手できなくなった場合は、その機器の製品寿命と考えて新規導入を検討する必要があります。
しかしながら、生産に欠かせないもので新規設備まで繋ぎの期間は稼働させる必要がある場合に、中古FA機器サイトで取り扱っている部品の購入検討も手段のひとつです。
また、寿命を迎える前に製品品種切り替えなどで使用しなくなり工場に置かれている機器は、中古FA機器サイトにて買取を依頼することで工場スペースの有効活用が可能です。

SAPO+

 

3.設備の点検・リプレースはFAプロダクツ

常に納期に追われている現場にとって、直接生産量につながらないメンテナンス作業は、真っ先にカットしたくなる工程です。

しかし、これまで見てきた通り、設備の安定稼働のためには設備メンテナンスは必要不可欠です。生産時間とのバランスもとりつつ、きちんと実施するようにしましょう。

FAプロダクツは、設備の定期点検・保守・修理、老朽化した設備のリプレースに対応しております。

お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。

【ポンチ絵とお見積りのサンプル】

テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。

工場設備のメンテナンスにお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

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【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
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https://jss1.jp/

【営業品目】

  • 産業用ロボット
  • 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
  • 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
  • 治具の設計・製作

【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)

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