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生産設備に関する記事

色彩選別機とは?原理や導入のメリット・デメリット、主要メーカ解説

色彩選別機は、主に異物の混入を防止する装置を指します。
とくに
玄米を袋詰めする際など、小石・ガラス片・不良品を選別する作業で使うと効率的です。

一方で、色彩選別機はメーカによって特徴が異なるため、どの製品を導入すればいいのか悩まれる方もいらっしゃるでしょう。

このコラムでは色彩選別機の選び方やメーカの製品を比較し、実際に導入する際の参考となるようポイントをまとめました。
実際に色彩選別機を導入し、生産性を高めるポイントについても解説しています。ぜひ参考にしてください。

もし、色彩選別機のコンサルティングを受けて、

  • 省力化、省人化してコストダウンしたい
  • 生産性アップして売上を上げたい
  • 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
  • どのメーカーの自動化設備を使えば効率的かわからない

という場合は、お気軽にFAプロダクツまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットSIerとして、最適化のご提案をさせていただきます。

1.色彩選別機とは?どのような基準で選ぶ?

(1)色彩選別機とは

ここでは色彩選別機の原理を紹介します。
色彩選別機には、シューター方式とベルトコンベア式がありますが、基本的な選別の考え方は同じです。

図1に、色彩選別機のイメージを紹介します。

図1では、色彩選別の基本を描いています。
選別品容器には例えば大豆などの収穫品が入っていて、機械がない場合は色の違いなどから商品として出荷できるかどうかを人が選別することになります。
商品に出せないと判断したものは、悪(基準外)の箱に入れるという作業をひたすら行います。

ある程度の量であれば機械に頼らずとも可能かもしれませんが、農家であれば相当の収穫量が有るはずで、一家総出で行ったとしてもかなりの時間がかかるでしょう。
また、大豆だけ作っているわけではなく他の作物が多くある場合には、選別作業だけやっているわけにはいきません。

規格外の虫食い米を色彩選別機にかけるとどうなる?

引用:
規格外の虫食い米を色彩選別機にかけるとどうなる? | 米工房濱田屋

そこで登場するのが、色彩選別機です。
図2にイメージを紹介しています。

図2では、大豆はシューターから連続して一列に並んで落下し、真中のテーブル状の部分の照明と識別センサーによって通過する大豆の色が基準内かどうかを判別します。
判別して基準以内なら良品BOXに入れ、基準外の場合は空気弁から圧縮空気が吹出して、基準外の大豆をはじきます。はじかれた大豆は、悪品BOXへ導かれます。

識別センサーには、いろいろな原理のセンサーがありますが、現在の識別機のほとんどが高解像度のカメラを使用しています。カメラは2台から3台設置していることが多いです。
また、ライトも識別に合った明るさ輝度などが調整され、必要台数が揃えられます。

【関連記事】高解像度のカメラについては以下の記事も参考になさってください。

躍動!!色彩選別機!!

引用:
2022籾摺り始め!!躍動!!色彩選別機!!| 新潟の真ん中らへんで農業してる若人

籾摺り機から袋に入れるまでの流れと倉庫内の様子を紹介

引用:色彩選別機 fgs2000 サタケ 米 FGS-2000 仕組み コンプレッサー の繋ぎ方を紹介! 籾摺り機から袋に入れるまでの流れと倉庫内の様子を紹介します。| ベイジーチャンネル

色彩選別機の紹介で、フルカラーCCDカメラ搭載で微妙な色合いの差を選別

引用:山本製作所色彩選別機カラレックス<YFG>シリーズ | 株式会社山本製作所オフィシャル

枝豆用色彩選別機

引用:
枝豆用色彩選別機PV | 株式会社マツモト

(2)色彩選別機を選ぶ基準

色彩選別機の導入を検討する際、その目的は主に以下の2つとなります。

  • 品質を上げて等級を高めたい
  • 異物の混入リスクを最小限にしたい

どちらも品質を高めるという狙いは一緒ですが、求める品質レベルは大きく違います。
例えば異物の混入リスクを最小限にしても、等級を高めようとし過ぎると弾かれてしまう数が増えて採算が合わなくなる場合もあります。
また、色彩選別機自体も高価になります。
そのため「どのくらいまで品質を高めたいのか?」をよく考えることが大切です。

最小限の品質を求めるのであれば、あまり高い精度の色彩選別機である必要はないでしょう。
一方で、今後品質を高めていく狙いがある場合には精度の色彩選別機を導入しておくのがおすすめです。

予算と用途の兼ね合いをよく吟味する必要があります。

2.色彩選別機の導入メリット・デメリット

色彩選別機は非常にメリットが多く、確実に品質を上げられます。しかしメリットばかりではなくデメリットも存在するため、ポイントを踏まえた上で導入しましょう。

(1)色彩選別機を導入するメリット

色彩選別機を導入するメリットは、下記のとおりとなっています。

  • 品質のムラをなくす
  • 等級を上げて品質を高められる
  • 選別を自動化して効率化

色彩選別機を導入すると、明らかに人の手で選別するよりも品質が高くなります。また不良品の混入率を制限することで、さらに等級を高められるのもメリットです。
もみすり機と直結させれば、ラインにて選別も自動で行われます。品質を高めつつ、迅速かつ効率的に選別が行えるのは色彩選別機ならではでしょう。

より高い商品価値と効率を追求する上で、導入しない理由がないほどメリットが大きいです。

(2)色彩選別機を導入するデメリット

色彩選別機はメリットが多いものの、デメリットも存在します。

  • 導入コストが高い
  • 製品によっては良品も巻き込まれて弾かれる
  • メンテナンスの手間

色彩選別機は本体価格が安くとも100万円単位となっており、気軽に導入できるものではないでしょう。導入することでどれくらい利益が得られるのか、よく考えて導入することが重要です。
また製品により、良品も巻き込まれて弾かれてしまう場合もあります。メーカによって良品の巻き込みを抑える工夫がされており、空気を送り出す弁の開閉速度が上がっている機種もあります。

さらに、長く使えばどの機種もメンテナンスが必要です。このメンテナンスの手間も定期的に設けなくてはならず、メンテナンス性が悪いと時間のロスが大きくなってしまいます。

3.色彩選別機を用いて生産性を上げるポイント

色彩選別機を用いて生産性を上げるには、目的に合った製品を導入することです。

例えば今よりも品質のばらつきを抑えて単価を高めたいのなら、コストパフォーマンスに優れたモデルを選択したほうが良いでしょう。
もし等級を高めるまで品質を上げるのであれば、グレードの高いモデルを選ばなくてはなりません。導入コストと生産力、売上が釣り合うポイントを探す必要があります。

また単体で使用するのか、ラインに組み込むのかでも選別するモデルが変わります。

生産性を高めるためには、まずどのような目的で色彩選別機を導入するのか明確にしておきましょう。その上で実際に製品を比較し、入念なシミュレーションをすることで十分な生産性向上が期待できます。
次章で製品比較をしますので参考になさってください。

4.色彩選別機の主要メーカ3選と製品を比較

色彩選別機をメーカから選ぶ場合、それぞれのメーカが持つ特色や得意な点を押さえておきましょう。とくに有名なメーカは下記の3つです。

クボタは大型のものから、直売用に適した小型の製品までラインナップが幅広いです。製品はほぼもみすり機に直結できるため、ラインへの導入を考えている方に最適でしょう。

静岡製機は処理能力が最大で35俵/hという、高い処理能力を持っている製品が主力です。不良品の混入率10%までは最大流量の処理が可能で、生産量が多い現場に最適となっています。

サタケは大規模生産者向けから、コストパフォーマンスに優れた多用途モデルまでそろっているのが魅力です。独特なデザインと軽快な操作が売りで、メンテナンス性も高いものがラインナップされています。

では、次に、色彩選別機の主要メーカである「クボタ」「静岡製機」「サタケ」の3つについて、それぞれがどんな製品を開発しているのかご紹介します。

(1)クボタ

引用:クボタ色彩選別機 選別王シリーズ | TheKubotaChannel

【特徴】
クボタは1890年創業の老舗メーカです。食料や水・環境といった広い範囲で課題解決に取り組んでおり、多くのソリューションを提供しています。中でも色彩選別機は、選別王シリーズとして広いラインナップを展開中です。

(引用:クボタ 色彩選別機 選別王シリーズ

(引用:クボタ 色彩選別機 選別王シリーズ

6インチ・5インチと続き、4インチのタイプもあります。

(引用:クボタ 色彩選別機 選別王シリーズ

【所在地】
本社所在地:〒104-8307 東京都中央区京橋二丁目1番3号 京橋トラストタワー
TEL:03-3245-3337
FAX:03-3245-3454
https://www.kubota.co.jp/

(2)静岡製機

引用:【ライスセンター】シズオカライスセンター | 静岡製機営業部

【特徴】
静岡製機は「光風熱」に焦点を当て、よりより人類社会の発展を担うメーカです。提供している色彩選別機は「SCSシリーズ」で、高い処理能力を持っています。

詳しい特徴やポイントは、下記の動画も参考にしてください。

引用:【ライスセンター】色彩選別機 | 静岡製機営業部

5インチもみすり機に対応したものは「SCS-50SⅡ」で、4・3インチに対応した製品は「SCS-40SⅡ」です。コンプレッサーとエアドライヤが一体になった、パッケージ式も提供しています。まとめてラインに組み込みたい方は、パッケージ式の導入を検討すると良いでしょう。

【所在地】
〒437-1121 静岡県袋井市諸井1300
TEL:0538-23-2000
FAX:0538-23-3125
https://www.shizuoka-seiki.co.jp/

(3)サタケ

引用:【SATAKEは世界の共通語】日本語版 | SatakeCorporation

【特徴】
サタケは70年前より海外展開の歴史があり、東南アジアを中心に多くのサタケ製品が提供されています。とくにラインナップが豊富で、「光選別機」という名称で多数の製品を販売中です。

中でも大規模生産者向けのブランド「SAXES」は、2018年より展開された高性能な光選別機となっています。

(引用:サタケ SAXES ラインアップ

(引用:サタケ SAXES ラインアップ

ほかには、SLASHシリーズが挙げられます。

(引用:サタケ 製品・サービス 光選別機

コストパフォーマンスに優れたモデルとして、「ピカ選シリーズ」が挙げられます。

(引用:サタケ 製品・サービス 光選別機

【所在地】
本社所在地:〒101-0021 東京都千代田区外神田4丁目7番2号
TEL:03-3253-3111(代)
FAX:03-5256-7130
https://satake-japan.co.jp/index.html


5.
色彩選別機導入に関するご相談はFAプロダクツ

色彩選別機は、他の装置と同様、選別方法や細かいメーカごとの違いがあるため、導入する環境に合わせる必要があります。
しかし、いざ導入をしようと思った際、どのようなモデルを選べばいいかわかりにくい場合もあるでしょう。

FAプロダクツでは、自動化や色彩選別機に関する知見から適切なコンサルティングを行います。色彩選別機を導入する際はぜひともお声がけください。

【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。

また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。

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テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。

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【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/

【営業品目】

  • 産業用ロボット
  • 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
  • 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
  • 治具の設計・製作

【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)

関東最大級のロボットシステムインテグレーター 生産設備の設計から製造ならお任せください

050-1743-0310 営業時間:平日9:00-18:00

つくば工場:茨城県土浦市卸町2-13-3、相模原工場:神奈川県相模原市中央区上溝1880番2 SIC3-317