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カップシーラーの選び方
生産設備に関する記事

カップシーラーの選び方と、導入によるメリット・デメリットを解説

カップシーラーとは、アイスクリームや豆腐といった製品を入れるカップやトレー容器の上に、シール(フタ)を貼り付けて密閉するための装置です。
カップシール機、トップシーラー、トレーシーラーとも呼ばれています。

当記事ではカップシーラーの選び方やおすすめのメーカ、導入のメリット、カップシーラーを導入して生産性を上げるためのポイントなどを解説します。「カップシーラーの導入を考えているけど、どれを選べばよいのかわからない」というお悩みを解決する一助となれば幸いです。

もし、カップシーラーのコンサルティングを受けて、

  • 省力化、省人化してコストダウンしたい
  • 生産性アップして売上を上げたい
  • 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
  • どのメーカーの自動化設備を使えば効率的かわからない

という場合は、お気軽にFAプロダクツまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットSIerとして、最適化のご提案をさせていただきます。

1.カップシーラーとは

図1は、カップシーラーの製作イメージです。

図1の左側は、フィルムにヒートシールを施すことで、カップにシーラーが取り付けられるイメージ図です。

図1の右側は、自動化されたカップシーラーのイメージ図です。
図は半自動式で、飲料の入ったカップをセットすると自動でフィルムを張り付けられ、出てきます。
半自動ですから、人が再びカップをセットすることが繰り返されます。

自動化の1つの方式としては、飲料カップの製造ラインにカップシーラーをセットすれば、製造工程内で自動的にカップにフィルムが貼り付けられ次工程に流されます。
また、カップシーラーに液体充填機を取付ければ、空のカップをセットするだけで飲料を適量充填され、その後フィルムをシールした飲料カップが出来上がります。

トレーにシールする機械を「トレーシーラー」、豆腐のような容器にシールする場合を「トップシーラー」と呼ぶ場合もありますが、シーラーの区分に明瞭な境はありません。

カップシーラー TRC-001のテスト包装の様子

引用:https://www.youtube.com/watch?v=L4FiOJi2szE

おかず味噌のカップ充填(他社カップシーラーと連動)充填機メーカーナオミのピストン充填機

引用:https://www.youtube.com/watch?v=S7b_WpuPnFE

カップシール機 お弁当用 ET-69L

引用:https://www.youtube.com/watch?v=rq8byMWluzE

2.カップシーラーの選び方

カップシーラーの選び方

ここではカップシーラーの選び方を3つご紹介します。

(1)容器形状や充填製品に合わせたカップシーラーを選ぶ

カップシールを行う容器や容器に入れる中身には、さまざまなタイプが存在します。

容器であれば大きさや形、硬さ、素材などが選ぶ際の見るべき部分です。中身であれば、使用する原材料、製品の粘度、固体・液体・気体など、容器や製品が持つ性能に合わせたカップシーラーを選びましょう。

カップシーラーを使用するものとして、例えば次の形状が挙げられます。

  • ドリンク・コーヒー
  • ゼリー
  • アイスクリーム
  • カップラーメン
  • 豆腐・魚介類・食肉などの食品用トレイ
  • 化粧品や芳香剤などの非食品用のカップ

目的の製品によって、底が深いもの、幅があるもの、特殊なシールが必要なものがあります。

(2)使用フィルムに合わせたカップシーラーを選ぶ

カップシーラーに欠かせないのは、カップやトレイをシールする目的で圧着するフィルム(フタのイメージ)です。このフィルムに合わせたカップシーラーを選びましょう。

カップの形状や充填製品だけに合わせてしまうと、使用予定のフィルムが使えないカップシーラーを選んでしまう可能性があります。
フィルムは容器の材質や中身によって、材質構成を替える必要がある繊細なものです。カップシーラーを導入する際は、フィルムとの相性もしっかりと検討しましょう。

(3)カップシーラーの種類・性能で選ぶ

他の機械と同様に、カップシーラーにもさまざまな種類・性能が存在します。まず、カップシーラーの種類をおおまかに分けた表は次のとおりです。

種類 概要
全自動シール機 ・大型かつ連続で稼働するタイプ
・大量生産に向いている
・製品の充填まで対応できるものもある
半自動シール機 ・コンパクトな設計が多いタイプ
・多品種・少量生産に向いている
対応業界による分類 ・業務用(食品用・化粧品など)、移動販売用、卓上用など
・例えば食品用であれば、衛生の維持や洗浄のやりやすさなどが求められる
接着方式による分類 加熱、熱圧着、超音波など

次に、カップシーラーの性能や特徴として挙げられる要素は次のとおりです。

  • 1時間当たりの生産量
  • 対応できる容器の直径(Φ)
  • 機械寸法(長さ・幅・高さ)
  • シール機の機能にプラスして充填や搬送、フィルム印字などの追加機能

当然ながら、能力が高ければ高いほどコストもかかります。オーバースペックとならないように、カップシーラーを導入するとどれだけ生産力が向上するのか、人的コストが低減できるのかなどを試算して予算を組み、その中で本当に必要な能力は何かを、現場の状況や課題と照らし合わせて見極めることが大切です。

3.カップシーラーを導入するメリット・デメリット

カップシーラーを導入するメリット・デメリットを見ていきましょう。

(1)カップシーラーのメリット

カップシーラーを導入するメリットは次のとおりです。

  • 製品のシール作業を高速化・省力化できる
  • 人員削減による人件費削減や別工程への再配置などが可能になる
  • 1人当たりの作業負担を減らせる
  • 人力による充填・包装よりも衛生的な作業や異物混入防止、ヒューマンエラーの防止につながる

(2)カップシーラー導入のデメリット

カップシーラー導入のデメリットは次のとおりです。

  • 導入に際し初期費用がかかる
  • メンテナンス作業や部品交換作業が発生する
  • 機器洗浄やフィルム・充填物のセットなどについて管理しなければトラブルにつながる
  • 導入に際して新ラインの構築、人身再配置、機器操作について再検討が必要になる

4.カップシーラーを用いて生産性を上げるポイント

カップシーラーを用いて生産性を上げるポイントは、2つあります。

まずカップシーラーを本格導入するまでに、メーカが提供するテスト機・デモ機を用いて生産のテストを必ず行いましょう。

資料に書いてある機能やスペックだけでは、実際に稼働させたときの状況やトラブルが想定できません。そこで実戦に近い形でテスト運転を行い、事前に問題点や改善点を洗い出します。実際に自社の製造現場に設置してみて、周囲のレイアウトや作業動線を検討する目的もあります。

もう1つのポイントとして、カップシーラー前後の工程や使用フィルムの見直しも忘れてはなりません。いくら優れた性能を持つカップシーラーを導入しても、前後の機器や資材の能力が追いつかなければ宝の持ち腐れです。

  • カップシーラーの時間当たりの回転量
  • カップシーラーが対応できる容量
  • カップシーラーが対応できるフィルムの種類

上記について、導入予定のカップシーラーとの兼ね合いをしっかりと検討してみてください。メーカによっては、自社ラインに合わせた調整や治具作成、前後の生産ラインについてのコンサルティングまで対応しています。

5.カップシーラーの主要メーカと製品

ここからはカップシーラーの主要メーカと製品として、次の4社をご紹介します。

  • 第一パック機工業株式会社
  • 株式会社ヤマツジ
  • バンノー株式会社
  • 株式会社第一包装機製作所

(1)第一パック機工業株式会社

第一パック機工業株式会社は、創業以来カップシールやトレイシール、それに関連する付帯設備を中心としたパック包装機の製造を行うメーカです。食品分野、医薬・医療分野、衛生分野、電子分野などのさまざまな分野に対応しています。

①SR-7500-WW-2

出典 第一パック機工業株式会社

「SR-7500-WW-2」は、カップ供給機、加圧式定量充填装置(8連式)、異物吸入装置、スクラップ巻取など、カップ・トレイ系の製造に必要な装置を一体にできる自動式の装置です。

佃煮、くずきり、水ようかん、ゼリー、もずく・めかぶ、スープ・シチュー、カレーなどの製造に対応できます。20,000~25,000カップ/時の能力も備えています。

価格はメーカへ直接お問い合わせください。

②SR-3500TR

引用:第一パック機工業株式会社:連続式パックシール機

「SR-3500TR」は、連続で大量の製品のシールを可能とする連続式のシール装置です。非常に多くの製品に対応できるのが特徴で、消臭剤やメディカル、スナック菓子、梅干し、サラダなどの食品以外のものや固形物にも対応できます。

価格はメーカへ直接お問い合わせください。

【所在地】
【本社】
大阪府吹田市垂水町1-41-34
TEL:06-6386-1694(代)
FAX:06-6386-0078
http://www.daiichipack.co.jp/

(2)株式会社ヤマツジ

株式会社ヤマツジは、包装機械と包装資材のパッケージシステムの開発について、創業当時より取り組んでいる老舗です。本社がある東京に加えて、埼玉県や台湾にも提携工場があります。

取り扱うカップシーラーは、全自動のものから半自動のものまで揃えています。その他にも、充填機&ポンプや、オーダーメイド品にも対応しており、顧客のニーズに応えたサービスを提供してくれるでしょう。

①ロータリーシール機 ET-801D4

引用:ロータリーカップシール機 ET 801D4 株式会社ヤマツジ

「ロータリーシール機 ET-801D4」は、コンパクトなサイズが魅力の全自動式のカップシーラーです。ワンタッチで動かせる簡単操作も魅力の1つとなっています。

価格はメーカーへ直接お問い合わせください。

②アイスクリーム用カップシーラーET-999

引用:カップシール機 ET 999S BLACK×GRAY New Design 株式会社ヤマツジ

「アイスクリーム用カップシーラーET-999」とは、その名前の通りアイスクリームのシールに適したカップシーラーです。400個/時の能力と、トリミング・フィルムの絵合わせ装置が標準装備されています。

また、ジュースやプリン、ヨーグルトなどにも対応可能です。少ロット生産の現場にピッタリといえるでしょう。

価格はメーカへ直接お問い合わせください。

【所在地】
東京都渋谷区神南1-5-4-506
TEL 03-3476-5516
FAX 03-6427-0571
https://www.yamatsuji.com/

(3)バンノー株式会社

バンノー株式会社は、創業1955年以来から蓄積したさまざまなノウハウを駆使して、多品種生産から商品種生産まで対応する包装製造メーカです。
少ロット対応の単発機シリーズや大量生産対応のノンストップ機、その他の供給機・充填機まで一貫して開発・販売しています。

①94W

出典 バンノー株式会社

「94W」とは、シールとカットが同時に行えるブロック一体式の装置です。エアーシリンダー構造が可能とするシール圧の自動調整や、交換可能なヒーターブロック・バケット(台車)による他品種への切り替えなど、小型のシーラーとして優れた能力を持っています。400~600個/時の生産が可能です。

価格はメーカへ直接お問い合わせください。

②BM3000ノンストップ3連

出典 バンノー株式会社

「BM3000ノンストップ3連」とは、可変スピードによって最大9,000個/時までの高速生産を可能にするシール機です。Wヒーターによる確実な圧着や、定量充填機による正確な充填などにも対応しています。少人数での効率的な生産に向いている装置です。

価格はメーカへ直接お問い合わせください。

【所在地】
大阪市西成区南津守6-2-21
TEL: 06-6659-2231(代)
FAX: 06-6661-0761
http://www.banno-pack.co.jp/index.html

(4)株式会社第一包装機製作所

引用:第一包装機製作所プロモーションムービー

株式会社第一包装機製作所は、カップシール機・トップシール機や顧客の生産スペックに合わせたラインシステムの構築など、カップシーラーに関する総合的なソリューションを提供するメーカーです。

①高速式トップシール機DRシリーズ

出典 株式会社第一包装機製作所

「高速式トップシール機DRシリーズ」は、連続動作で高速・高精度を両立したシール機です。5,400~9,000個/時の能力や、充填ノズル・シールユニットとの同期運転による効率的な運転などを可能としています。ゼリーやプリンといった形状の製品から、キムチ・もずく・その他惣菜といった固体の食品にも対応可能です。

価格はメーカへ直接お問い合わせください。

②MAP包装対応トレーシーラー

出典 株式会社第一包装機製作所

「MAP包装対応トレーシーラー」は、食品の劣化を防ぎつつ消費期限の延長を可能とする次世代のMAP包装対応トレーシーラーです。トレー内に滞留している空気を抜き、食品に合ったガス(窒素や炭素ガス、酸素など)を入れたから密封することで、食品の鮮度を長持ちさせます。白飯や冷凍食品、カット野菜・フルーツなどのシールに対応が可能です。

価格はメーカへ直接お問い合わせください。

【所在地】
埼玉県蓮田市根金1570-1
TEL: 048-792-0850
FAX: 048-792-0851

6.カップシーラー導入に関するご相談はFAプロダクツ

カップシーラーの導入はカップ・トレイ製品の製造において、生産効率の向上や人件費削減などにつながるメリットがあります。

もしカップシーラー導入に関して「どんなカップシーラーを導入すべきかわからない」「カップシーラーを生かした生産ラインにしたい」などのお悩みを相談したなら、FAプロダクツにぜひお問い合わせください。

【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。

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