産業用装置を改造する際の注意点やコツとは?プロセスやメーカも紹介
産業用装置は汎用性が高い反面、個々の使用状況や目的に応じた最適化はされていません。そのような状況下では最大限の生産効率を求められないため、「改造」を行う必要性が出てきます。
ただしどのように改造をすれば良いのか、ポイントを押さえておかないとリスクが大きいです。
本コラムでは産業用装置の改造について、重要性や注意点・改造のコツをまとめました。改造を相談するときにおすすめのメーカも合わせて紹介しますので、記事を読めば具体的な検討が行えます。ぜひ最後までお読みください。
FAプロダクツでは、製造業DX時代において、次世代の設備管理を実現するサービス【SAPO+(サポタス)】を提供しています。FAプロダクツが納品した設備や装置以外にも対応しているので、相談先に悩んでいましたらぜひお問い合わせください。下記リンクより詳細をご覧いただけます。
目次
1.産業用装置の改造を行う重要性
産業用装置の改造が重要とされるのは、メーカが販売する産業用装置が自社に適していないことが多いからです。産業用装置は、販売メーカがある程度の汎用性を持たせてパッケージしています。しかし、そのために特定の状況には合致しないことがしばしばあり、そのまま使い続けても生産効率が上がらない可能性があるのです。
また、産業用装置の改造は、新規購入よりもコストをおさえられ、かつスピーディーに生産効率の工場につなげられるメリットがあります。
例えば、販売メーカから購入した産業用装置が、運良く自社工場に合致していて、そのまま使い続けていたとしましょう。しかし、顧客のニーズや状況にあわせて品種や生産ラインを変更しようとしたら、途端に使いづらくなってしまった……ということがあったとします。
このとき、新規で購入して対応する方法もありますが、新規導入は多額の費用や時間的なコスト、作業員への教育の必要性が生じます。そこで、産業用装置の改造がひとつの手段となるのです。
新規購入の代替案となりうる意味でいえば、ずっと使い続けてきたことで故障しやすくなり、修理に出す回数が増えてきているときにも有効な方法になります。そのような産業用装置は作業員の怪我や事故発生につながるおそれもあり、実際その可能性を軽減するために、改造するケースは少なくありません。
上記の導入以外のケースは、頻度は異なれど、多くの工場に起こるものです。産業用装置の改造は、さまざまなシーンにおいて検討して損はない方法といえるでしょう。
2.産業用装置を改造するときの注意点と改造のコツ
産業用装置を改造する際は、もともとの仕様が変わる点で注意が必要です。場合によってはメーカ保証が受けられない可能性もあるため、注意点と改造時のコツを押さえておきましょう。
(1)産業用装置を改造するときの注意点
産業用装置を改造するときは、下記リスクがある点を押さえておかなくてはなりません。
- 正常な動作をしなくなる恐れ
- メーカ保証が効かなくなることも
- 部品入れ替えによってメリットが薄れる可能性
- 改造依頼を受けられない場合
改造時には、予期しない動きが出てしまうこともあります。個々によって状況は変わるものの、正常な動作ができなくなる恐れもあるでしょう。
そういった際にトラブルが発生し、手に負えない状況でメーカ保証を依頼したとします。しかしメーカでは想定外の改造をしてしまうと、保証対象外になる場合が多いです。軽微な改造のはずが、予期せぬ損失につながることもあります。
また、改造時に部品入れ替えを行ったところ、違う箇所でトラブルが発生してしまうこともあるでしょう。例えばメーカは稼働時のリスクを軽減するために、あえて弱いパーツを使っていることもあります。故障が多いので部品を強度のあるものに変えたところ、停止せずに余計被害が広がってしまった……という事例もあるのです。
加えて、メーカによって改造依頼を受け付けていないところもあります。事前に「どのメーカへ依頼するのか?」「どの産業用装置に対応しているのか」を調べておきましょう。
(2)産業用装置を改造する際のコツ
産業用装置を改造するコツは、下記の3つです。
- リスクを踏まえた上で改造を施す
- 緊急時の対応を事前に調査しておく
- 専門知識を持ったメーカ選び
産業用装置を改造する際は、事前にリスクを理解しておく必要があります。
ただ部品を入れ替えればメリットが増える、というわけではありません。実際にはどんな状況が考えられるか、稼働してみないと分からない部分が多いです。リスクを理解しておけば、緊急時の対応も速やかに行えます。
そして改造を依頼するメーカは、専門知識を持った企業にお願いしましょう。できれば改造実績のあるメーカに依頼するのが一番良いです。
3.産業用装置改造の主なプロセス
産業用装置の改造は、具体的に下記のプロセスで行われます。
- 問い合わせ
- 内容の見積もり
- 作業実施
- 支払い後、稼働調査
- アフターケア
自前の保守メンテナンスを除き、改造時にはメーカへ依頼するのが一般的です。
問い合わせ後は作業内容や各種料金の見積もりが出され、打ち合わせを経て作業が実施されます。支払い後は実際に稼働している状況を調査し、調整が必要であれば調整を行います。問題なく引き渡しとなれば、あとは問題に応じてアフターケアを行ってくれるでしょう。
メーカによっては、状況により提案や定期・緊急保守にも随時対応してくれます。また、実績があるメーカであれば、自社の状況に応じた最適な提案もしてもらえることがあります。
4.産業用装置の改造を行う際におすすめのメーカ3選
産業用装置の改造を行う際に、おすすめのメーカを3選まとめました。実績があり、幅広い業界へ知見があるメーカをまとめています。
(1)株式会社FAプロダクツ
【特徴】
株式会社FAプロダクツでは、「SAPO+(サポタス)」というサービスを提供しています。具体的なサービス内容は下記のとおりです。
- 定期、緊急保守対応
- ハードウェアの改善提案
- ソフトウェアの保守
FAプロダクツが納品した設備や装置以外も、サポートの対応となっているのが特徴です。さらに定期的な保守、緊急時も安心。メンテナンス以外にも、予知・予防保全の観点から支援が可能となっています。ITやIoTを見据えた、スマートファクトリー化の相談も可能です。
ハードウェアだけではなく、ソフトウェアの保守も承っています。総合的な保守、改造からご相談まで幅広くお客様のサポートを行っているサービスです。
【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/
(2)株式会社石井工機
【特徴】
株式会社石井工機は、創業1966年の老舗メーカです。産業機械の設計・制作で、幅広い業界の実績を持っています。具体的な実績業界は下記のとおりです。
- 精密部品
- 半導体
- 物流
- 建材
- 金属加工
- 製紙
- 自動車
- 食品
- 電子部品
幅広い業界の相談が行えるため、どんな業界でも相談できる安心さからおすすめです。改造のほかに提案から設計、メンテナンスも依頼できます。
【所在地】
本社所在地:群馬県藤岡市上大塚282-4
本社TEL:0274-22-7711
本社FAX:0274-22-7712
URL:https://www.ishii-kouki.co.jp/
(3)有限会社TAMS
【特徴】
有限会社TAMSは、設立が2005年と比較的新しめのメーカです。サイトにて産業機械の改造(既存設備も対象)を表明しており、専用機械の設計から制作まで担っています。ほかにも機械の移動や設備移動・移設も行っているため、あらゆる業務を一貫して任せられるのが特徴です。
制作事例としては、下記の項目があります。
- 既存設備の機種追加改造
- 計測装置改造
- 加工機改造
- コンベア改造
- 組付け装置
- 治具制作
【所在地】
本社所在地:大阪府松原市一津屋6-11-25
本社営業部TEL:0748-26-1664
本社営業部FAX:0748-26-2054
URL:https://www.tams.co.jp/
5.産業用装置改造に関するご相談はFAプロダクツへ
産業用装置は現在よりも改善を行う際に必要な手段で、リスクを理解した上で行わなくてはなりません。しかし改造を行う際は、リスクがどの程度想定できるかは曖昧な部分も多いでしょう。もしお困りの場合は、経験豊富なコンサルタントに依頼するのがおすすめです。
FAプロダクツでは、産業用装置の改造に関するサポートを行っています。既存設備も対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。総合的なサポートが行える「サポタス+」にて、お客様の不安を取り除きます。
【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。
また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。
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テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。
また、同社の「画処ラボ」では、画像処理を用いた外観検査装置の導入に特化し、ご相談を受け付けています。従来は目視での官能検査に頼らざるを得なかった工程の自動化をご検討の際などにご活用ください。
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「画処ラボ」ではルールベースやAIの画像処理を専門エンジニアが検証。ご相談から装置制作まで一貫対応します。
【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/
【営業品目】
- 産業用ロボット
- 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
- 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
- 治具の設計・製作
【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)
株式会社FAプロダクツでは、定期的にお役立ち情報をメールマガジンとして配信しております。
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