1. HOME
  2. お役立ち情報
  3. 労働生産性向上に関する記事
  4. 環境試験機とは?選び方やメリット・デメリット、5製品を紹介

FA業界の方へ耳寄りな情報を「おしえてJSS」by日本サポートシステム株式会社

  1. HOME
  2. お役立ち情報
  3. 労働生産性向上に関する記事
  4. 環境試験機とは?選び方やメリット・デメリット、5製品を紹介
労働生産性向上に関する記事

環境試験機とは?選び方やメリット・デメリット、5製品を紹介

自社製品の品質を評価していますか。
お客様に購入してもらったあとでの聞き取りして評価では、正しい情報か判断するのが難しいかもしれません。
また環境によっても製品の状態は変わるため、お客様の使用環境まで考慮した評価を行うのは容易ではありません。

そこで環境試験機を導入してみてはいかがでしょうか。
環境試験機を導入すれば、自社内で製品の品質を評価することが可能です。

しかし環境試験機にはさまざまな種類があるため、いざ導入しようにもどれを選べば良いか判断に迷うこともあるでしょう。
この記事では環境試験機について導入の検討から製品選択まで詳しく解説しているので、環境試験機について知りたい方におすすめです。

もし、環境試験機のコンサルティングを受けて、

  • 省力化、省人化してコストダウンしたい
  • 生産性アップして売上を上げたい
  • 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
  • どのメーカーの自動化設備を使えば効率的かわからない

という場合は、お気軽に株式会社FAプロダクツまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットSIerとして、最適化のご提案をさせていただきます。

1.環境試験機は試験の目的で選ぶ

環境試験機は試験の目的の違いで大きく4種類に分類でき、それらの特徴から絞ると選びやすくなります。

以下で詳しく解説します。

(1)温度や湿度の影響を確かめる

温度や湿度の影響を確かめるには、以下3つの試験機を使い分ける必要があります。
・温度・湿度試験機
・恒温・恒湿試験機
・結露サイクルし

①温度・湿度試験機

任意の温度設定が可能で、極端な高温や低温、高湿度や低湿度も再現できます。
電子機器の動作チェックや膨張や収縮などの変化を確かめるのに使用できます。

②恒温・恒湿試験機

温度・湿度の試験を長期にわたり確認したい場合、恒温・恒湿試験機を使用します。
設定した温度や湿度を長期にわたって維持するだけでなく、膨張率などの変化を測定可能な装置もあります。

③結露サイクル試験機

結露サイクル試験機は、温度と湿度を急激に変化させて結露する状態を意図的に作り出します。
結露発生時に製品への影響をテストするのに使用する装置です。

(2)外部の力に耐えうるかを確かめる

①振動・落下衝撃試験機

製品に振動や衝撃を与えて耐久性を確かめます。
振動試験機は、一定またはランダムに振動を与えて耐振動性能を確認します。
おもに電子機器などで使用される試験機です。

落下試験機は、実際に製品を落下させて製品に影響が出ないかを確かめる装置です。
おもに物流や小型家電向けに使用される試験機です。

(3)劣化や耐候性を確かめる

①促進耐候性試験機

太陽光や熱、雨風などの屋外環境を人工的に再現して、劣化の進行を確かめる試験機です。
屋外での使用を想定した製品に使用される試験機です。

(4)腐食や耐薬品性を確かめる

①腐食・耐薬品性試験機

塩水や酸性雨・薬品・ガスなどによる腐食の耐久性を確かめる装置です。
金属やメッキ加工の耐食性や耐薬品性などに使用される試験機です。

2.環境試験機を導入するメリット・デメリット

ここでは環境試験機を導入することで、どのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。
表にまとめましたのでご覧ください。

以下より詳しく解説します。

(1)メリット

①信頼性の向上

試験品を使用する環境は様々で、地球上のすべての環境に試験品を持ち込んで試験することは現実的ではありません。
環境試験機を導入すれば様々な環境を再現できます。不具合や安全性の確認が可能で、信頼性が向上します。

②評価をスケジュール化できる

自然環境による製品への影響は、長期間にわたり観察が必要です。
しかし自然環境では季節や気候が変化すると評価できなくなる可能性があります。環境試験機を導入すれば長期間にわたり気象を一定に保つことも可能で、評価のスケジュールを組みやすくなります。

(2)デメリット

①試験品のサイズ制限

環境試験機は装置サイズによって試験品を投入できるサイズが異なります。
試験するサイズを事前に把握して、ベストな装置サイズを選定しましょう。
またどの装置サイズが良いかわからない場合、メーカに問い合わせるのも良いでしょう。

②1台で全ての評価はできない

環境試験機1台で全ての環境試験を網羅できません。
それぞれの装置に得意分野があるため、試験する内容をあらかじめ検討しておく必要があります。

3.環境試験機を用いて生産性を上げるポイント

環境試験機は、温度環境以外の装置と組み合わせて使用すると生産性が向上します。

温度環境のみを試験した場合、その他の環境に耐えうるか判断できません。
製品の仕様方法などに合わせて、どの試験を組み合わせると良いのかをよく検討しましょう。

例えばスマートフォンなどの電子機器であれば、温度環境以外にも持ち歩きや落下による衝撃の試験を行うことで、温度や衝撃に強い製品かどうかを確認することができ、ユーザーは安心して購入することができるかもしれません。

試験内容を組み合わせて使用すると、品質がさらに向上し不良品を削減でき、ユーザーの信頼を得ることができるでしょう。

4.環境試験機の主要メーカと製品

ここからは環境試験機を独自で開発や販売しているメーカと製品を紹介します。
どのようなメーカや製品があるのかの参考にご覧ください。

(1)エスペック株式会社

引用:エスペック株式会社

【特徴】
日本で初めて環境試験機の開発に着手した環境試験機のトップメーカです。
海外にも生産拠点があり、国内では受託試験や校正証明拠点があるなどサポート面も充実している企業です。

【所在地】
〒530-8550
大阪市北区天神橋3-5-6
https://www.espec.co.jp/

【製品】
エスペック社では以下3つの試験機を紹介します。

  1. 小型環境試験器(恒温・恒湿試験機)
  2. 冷熱衝撃装置TSD-101-W(振動・落下衝撃試験機)
  3. 結露サイクル試験装置(結露サイクル試験機)

以下より詳しく解説します。

①小型環境試験器(恒温・恒湿試験機)

出典:エスペック株式会社/小型環境試験器

小型環境試験器には以下3つの特徴があります。

  • -60℃~+150℃まで制御可能
  • 設置面積は卓上サイズ
  • 100V電源

-60℃から+150℃までを±0.3℃の精度で制御可能です。
設置面積は、最小で横幅440mm×奥行696mmと卓上に設置可能なサイズです。
また家庭用コンセントの100V仕様なので設置場所に困らない特徴の装置です。

②冷熱衝撃装置TSD-101-W(振動・落下衝撃試験機)

出典:エスペック株式会社/冷熱衝撃装置TSD-101-W

冷熱衝撃装置TSD-101-Wには以下3つの特徴があります。

  • 国内外の規格試験にジャストフィット
  • Ethernet接続で遠隔管理と操作が可能
  • タッチパネルで簡単装置

MIL、IEC、JASOなどの規格試験に最適な2ゾーン方式の試験装置です。
装置内に独自のアプリケーションを搭載しており、PCからネットワーク経由で装置に接続してWEBのブラウザから管理や操作が可能で、試験パターンの編集もできます。
また、タッチパネルも搭載しているため、直感的に操作しやすくなっています。

③結露サイクル試験装置(結露サイクル試験機)

出典:エスペック株式会社/結露サイクル試験装置

結露サイクル試験装置には以下3つの特徴があります。

  • 短時間で結露と乾燥を再現可能
  • 連続運転可能
  • 結露時間を任意設定可能

テストエリアの上下に高温恒湿器、低温恒湿器を備えており、温湿度エアーを精密制御でテストエリアに送り込みます。
これにより短時間で結露と乾燥を再現可能になっているモデルです。

高温恒湿器、低温恒湿器はデフロスト機能を備えており、デフロスト中は運転停止側を動作させて連続試験を可能にしています。
また風速を任意に設定変更できるため、結露時間や結露分布をコントロールできる装置です。

(2)板橋理化工業株式会社

引用:板橋理化工業株式会社

【特徴】
環境試験機に特化したメーカで、独自で腐食試験機も販売している企業です。
自動車用のEV関連試験機も独自で開発・販売してい。ます。

【所在地】
〒179-0084
東京都練馬区氷川台3-20-16
TEL:03-5920-2300
http://www.itabashi-rika.co.jp/

【製品】
板橋理化工業社では、腐食・耐薬品性試験機の2機種を紹介します。

①塩水噴霧試験機・キャス試験機

出典:塩水噴霧試験機・キャス試験機/板橋理化工業株式会社

塩水噴霧試験機・キャス試験機には以下3つの特徴があります。

  • 無結晶ジェットノズル搭載
  • 噴霧溶液を温度制御してくれる
  • 自動運転・停止装置付き

無結晶ジェットノズル搭載により、塩分などによるノズル詰まりが起こりません。
また溶液温度を温調器で制御しているため、試験データにムラが発生しません。
自動運転・自動停止のタイマーも搭載しているため、終わるまで作業員がついておく必要がありません。

②複合腐食試験機

出典:複合腐食試験機/板橋理化工業株式会社

複合腐食試験機には以下3つの特徴があります。

  • タッチパネルで試験条件を設定
  • ノズル洗浄回路付き
  • 自社独自の無結晶ノズル搭載

タッチパネルから、温度や湿度などの試験条件の入力と設定ができます。
またノズル洗浄機能付きで、複合サイクル時に自動洗浄してくれます。
ノズルは自社独自の無結晶ノズル搭載で、ノズル詰まりが発生しない特徴があります

5.環境試験機の導入に関するご相談は株式会社FAプロダクツ

環境試験機にはさまざまな種類があるため、導入に悩むケースは少なくありません。
せっかく導入してもうまく使いこなせていない……ということも、しばしば見られます。
初めて導入する場合は、自社に適した装置を開発できるメーカに相談するのもひとつです。
日本サポートシステムでは、豊富な実績をもとに最適な環境試験機導入のお手伝いができますので、ぜひご検討ください。

【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。

また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。

【ポンチ絵とお見積りのサンプル】

テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。
また、同社の「画処ラボ」では、画像処理を用いた外観検査装置の導入に特化し、ご相談を受け付けています。従来は目視での官能検査に頼らざるを得なかった工程の自動化をご検討の際などにご活用ください。

業界最大級の画像処理検証施設を開設!

「画処ラボ」ではルールベースやAIの画像処理を専門エンジニアが検証。ご相談から装置制作まで一貫対応します。

【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/

【営業品目】

  • 産業用ロボット
  • 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
  • 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
  • 治具の設計・製作

【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)