自動化機械の事例やメリットをご紹介。農業・建築業界の自動化事例も
近年、従来は人が行っていた業務を自動化して機械に行わせる工場が急速に増えています。
作業を自動化し、機械が行うことにより、長期的にコストダウンにつながったり、人手不足の解消など、様々なメリットがあります。
本記事では、作業の自動化を機械で行う理由や事例、メリットについてご紹介します。
もし、自動化機械をを導入して、
- 省力化、省人化してコストダウンしたい
- 生産性を高めて品質価値を高めたい
というご希望がございましたら、お気軽にFAプロダクツまでお問い合わせください。
自動化機械の提案・相談から導入まで幅広く対応できます。
目次
1.自動化を機械で行うとは
自動化を機械で行うとは、従来は人が行っていたライン作業や検査業務などを機械が代わりに行うことです。
ロボットオートメーションとも呼ばれます。
工場のライン作業を例に挙げると、人の腕の動作を模範したアーム型ロボットや、重い荷物を運ぶ運搬ロボット、検査を行う検査ロボットなどが挙げられます。
また、農業の分野でも農薬を撒いたり、収穫作業をロボットが行ったりと、自動化が進んでいます。
最近では自動で料理を行う機械まで登場し、注目を集めています。
工場の自動化の最新事例については、こちらの記事をご覧ください。
⇒工場の自動化の最新事例5選を紹介+自動化に強いSIer4つ
(1)自動化を行う工場が増えている理由
作業などを自動化する工場が増えている理由のひとつには、日本の少子高齢化問題が挙げられます。
近い将来、技術者や作業員が足りなくなって、工場の生産性が下がるとの懸念から、普及が加速しました。
また、海外の工場では人件費が高騰しているという問題もあります。
そのため、海外の工場を生産拠点をおいて製造するのではなく、結果的に輸送コストや人件費が安価に抑えられる自動化機械の導入を行う企業が増えてきました。
2.自動化機械を導入している例
では、実際に自動化機械をご紹介いたします。
こちらで紹介する自動化機械は。主にいわゆる協働ロボットといわれており、人がやっていた作業を代替する目的で導入されます。
機械に作業対象を投入し、そこから運び出す、ローディングとアンローディングを行います。
(1).ユニバーサルロボット「UR10」
(2)安川電機の協働ロボット「MOTOMAN HC10」
(3)エネアイシ・オートテックによるカップ式洗浄機を使った小型部品洗浄デモ
(4)川崎重工 duAro
工場の自動化の事例についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
⇒【図解】自動機器の導入メリット3つとおすすめメーカー5選!
3.自動化機械を導入するメリット
自動化機械を導入することで、得られるメリットは以下のとおりです。
・コストダウン
・辞めない
・働き続ける
・変化に強く、同じ間違いを繰り返さない
・長期的に見るとコストダウンにつながる
それぞれ解説します。
(1)コストダウン
自動化を機械で行う最大のメリットはコストダウンです。
従来は人が行っていた作業を機械が行うことで、生産コストが非常に抑えられます。
先にご紹介した川崎重工の「duAro」をレンタルすると、月額18万2,000円ほどです。
つまり、非正規の社員ひとり当たりの賃金で、多くの作業をカバーできるということです。
人を新しく採用すると、教育やトレーニングなどの教育コストがかかります。
導入費用が多少かかっても、長期的に見ると自動化機械を導入した方がコストダウンにつながるのです。
(2)辞めない
人を雇うと、どうしても離職するリスクは付き物です。
その作業を覚えるまでに教育にかかる時間やコストは、辞められてしまうとまたゼロに逆戻りです。新たな人の教育費も発生します。
その点、自動化機械を導入すると、辞めるリスクが無いので安心できます。
(3)働き続ける
人を場合はどうしても休息が必要です。
どんなにタフな人でも24時間働き続けることはできません。
交代勤務にするという方法もありますが、昼夜逆転の生活になったり、やはり生産性が安定しないことが問題でした。
工場に自動化すると、機械は休みなく働き続けてくれます。その結果、生産性も向上します。
(4)変化に強く、同じ間違いを繰り返さない
自動化のメリットに人為的ミスが少なくなるということがあります。
機械の場合はもしミスが発生してもプログラムを修正すれば、問題ありません。
また、新製品の製造が始まっても、新たなプログラムを走らせば事足りるので、人を雇う場合の教育コストや時間も大幅に削減できます。
4.自動化機械を導入するデメリット
逆に、自動化機械を導入するデメリットは以下のとおりです。
(1)雇用の減少への懸念
自動化機械を導入するデメリットは雇用の減少が発生するということです。
確かに、従来のように作業員の確保は必要なくなります。
しかし、逆に今度は適切に機械を運用できる専門知識を持った人材の確保が必要となります。
そのため、機械を使う人材の確保や、専門知識の習得が今後は課題となってくるでしょう。
(2)導入コストの問題
自動化を進めるということは当然「投資回収ができる」ことが前提です。
(例:投資額1,000万円でも人件費400万円/年×2人浮くのであれば、1.25年で投資回収)
しかし、導入コストとして500万〜、内容によっては数千万円から数億円かかる場合もあり、そのコストの捻出がハードルになることもあるでしょう。
少しでも導入を楽にする手段としては、行政の補助金を活用する手段があります。
下記の記事をご覧いただければ、2020年2月現在、活用できる補助金をご紹介しています。
⇒【完全版】ロボットSIerとは?事例や企業一覧、補助金も紹介:ロボット導入に活用したい補助金とは?
5.農業の分野での自動化機械
工場の製造ライン以外の分野でも自動化機械の導入は進んでいます。
これまで、人が作業をすることが当たり前だった農業の分野でもロボット技術やICTを活用した自動化機械の導入で、今後より効率化していくことが予想されます。
農業の自動化機械の例をご紹介すると、
・自動で耕うん可能な「ロボットトラクト」
・自動で田植えができる「自動運転田植機」
・スマートフォンで水田の水管理ができるシステム
・無線リモコンで操作する「高機動畦畔草刈機」
・収穫作業を自動化できる「ロボットコンバイン」
これらの農業分野でも自動化機械が導入され、人の手間が少なくなり始めています。
農業の自動化機械の詳細はこちらの動画をご覧ください。
6.建築の分野での自動化機械
建築の分野でも自動化機械の開発が進んでいます。
例えば、鹿島建設はクレーンを使用せずに型枠のスライド作業を全自動化する「自動スライド型枠」を導入しています。
これにより、作業人員の削減および作業時間の短縮や作業の効率化が実現しました。
また、人が行うと危険が伴っていた高所作業が安全に行えるようになったり、並行作業が可能となっています。
この先、建築の分野でも色々な企業の自動化機械の導入が進むことは間違いなさそうです。
鹿島建築の自動化機械については、こちらの動画からご覧いただけます。
7.機械を導入することでなくなる職種
自動化機械の導入が進むことで、今後無くなるのではと予想される職種も数多く存在します。
高い確率で将来なくなることが予想される職種は以下の通りです。
・工場作業員
・小売店店員
・飲食店の皿洗い
・タクシー運転手
・会計士や税理士
6.自動化を機械で行うことで新しく誕生する職種
逆に自動化機械の登場によって新たに生まれる職種もあります。
それは専門知識を持った、機械の整備技師やプログラマーなど。
これまでは、存在しなかった職種が誕生し、新たな雇用が生まれることも予想されます。
7.自動化に関するご相談はFAプロダクツへ
工場の作業を自動化することはコストダウンにもつながったり、人手不足の解消などメリットがたくさんあります。
すでに機械の導入を行っている企業や工場は多くあり、今後もこの勢いは加速していくと予想されます。
本記事を参考に、自動化機械の導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。
お悩みの際は自動化のプロ、ロボットSlerのFAプロダクツまでお問い合わせください。
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