自動結束機とは?選定方法導入利点や活用ポイント、主要メーカ3選
自動結束機とは、自動で荷物を束ねて運搬しやすくする装置です。工場や物流倉庫などで、梱包作業の効率化を目的に導入されています。
自動結束機にはさまざまな種類があり、使用環境や梱包方式によって使い分ける必要があります。どの機種を導入すればよいのかと悩む方も多いでしょう。
そこで本記事では、自動結束機の選び方や主要メーカ、メリット・デメリット、生産性を上げるためのポイントなどをまとめて解説します。自動結束機の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
もし、自動結束機の導入コンサルティングを受けて、
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- 生産性アップして売上を上げたい
- 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
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関東最大級のロボットSIerとして、最適化のご提案をさせていただきます。
目次
1.自動結束機とは
図1は、結束と結束機の図解です。
図1の左側の図が、紐で結束した例図です。
図では紐の結束ですが、PPバンドで結束する方式もあり、PPバンドは紐のように結ばずに、熱で溶着します。
紐でもPPバンドでも、内容物に合わせた巻き方や締め付け方に設定・調整する必要があります。
図1の右側は、結束機のイメージ図です。
図は半自動式ですが、動作の手順は、右側①~⑥に書いた通りです。
自動式ではコンベアからワークが流れてきて、結束後にコンベアで集積所に運ぶイメージです。
【関連動画】以下は自動結束機の動画です。参考になさってください。
紐掛機結束シーン(手回し)
引用:https://www.youtube.com/watch?v=RvZ6FUCBSvI
TOM 結束機 Y-60型 動作オーバーホール後 動作確認
引用:https://www.youtube.com/watch?v=xDxrpvNA6oU
様々な梱包に便利な半自動梱包機 D55
引用:https://www.youtube.com/watch?v=Ivkc-yTDXho
2.自動結束機の選び方
ここでは自動結束機を選ぶ上でのポイントをいくつかご紹介します。
(1)結束に使用するモノで選ぶ
自動結束機は、次の2種類に大きく分けられます。
- PPバンドを掛けて先端部分を溶着する方式
- 紐を掛けて先端を結び合わせる方式
前者は梱包機とも呼ばれており、主に段ボールの梱包に使われています。
後者は紐掛機とも呼ばれており、段ボールや袋を梱包したり、製品そのものに掛けて梱包したりする場合に使われます。
自社の用途にあった方式を選択するようにしましょう。
(2)結束の仕方で選ぶ
紐を掛けるタイプの自動結束機は、紐の掛け方にいくつかの種類があります。
- 1回転巻き
- 2回転巻き
- 3回転巻き
- 十文字巻き
荷物に対して、紐を何周巻いているかや、十字に巻いているかが異なります。3回転巻きや十字巻きの方が丈夫になるので、荷物の重さや形状に応じて適切な紐の掛け方を選択しましょう。
(3)半自動か全自動で選ぶ
自動結束機には、半自動タイプと全自動タイプの2種類があります。
半自動タイプ | PPバンドや紐を巻くところまでは人の手で行い、締め付ける動作や切断する動作・結ぶ動作は装置が自動で行うのが一般的。 |
全自動タイプ | 自動結束機の所定の位置に荷物をセットしてボタンを押すだけで、自動で梱包を行います(所要時間1~2秒程度)。
スペック表には梱包速度や梱包能力といった表記で記載があるので、あらかじめ確認するとよいでしょう。 |
半自動タイプよりも、全自動タイプの方が梱包作業をより効率化できます。作業量に応じてどちらのタイプにするかを選定するのがポイントになりますが、梱包作業が負担となっていて困っている……という場合は全自動タイプをおすすめします。
(4)インラインに対応しているかどうかで選ぶ
自動結束機のなかには、荷物をセットする箇所がベルトコンベアになっているなどして、ラインに組み込んで使用できる機種があります。そういった機種を選定してラインに組み込めば、人が荷物を運ぶ必要もなくなるので、迷った場合は対応しているものを選ぶのがおすすめです。
3.自動結束機のメリット・デメリット
自動結束機の導入には、メリット・デメリットの両方が存在します。どのような内容かみていきましょう。
(1)自動結束機のメリット
①梱包作業の効率化
荷物にPPバンドや紐を掛けて梱包する作業は、単純ではあるものの大変な手間がかかります。自動結束機を導入すれば、作業者の負担を軽減することが可能です。また、自動結束機は人の何倍ものスピードで梱包作業を完了できるので、荷物の量が多くても少人数で対応できるようになり、人件費の削減にもつながります。
②荷物運搬時の安全性向上
荷物の運搬中に結束したバンドや紐が緩んでしまうと、重大な事故につながる恐れがあります。人の手で結束を行っていると、ミスや作業者によるバラつきが発生する可能性があるので、注意が必要です。しかし、自動結束機で自動化していれば、安定した精度で結束ができるので事故の発生を防ぐ効果が期待できます。
(2)自動結束機のデメリット
①導入コストがかかる
自動結束機の価格は、機種によって異なりますが、半自動タイプの安価なものでも数十万円、全自動タイプのものであれば数百万円から数千万円です。
もし荷物の量が少なかったり、導入後に梱包仕様が変わって使えなくなったりすると、十分な費用対効果を得られない可能性があります。
②定期的なメンテナンスが必要
自動結束機をトラブルなく使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。たとえば、機械式の機種であれば、定期的に注油したり、ほこりなどを除去しなければなりません。
また、作業量が多い場合はバンドや紐をこまめに交換しなければならないので、その手間がかかるのもデメリットの一つといえるでしょう。
4.自動結束機を用いて生産性を上げるポイント
自動結束機は、効率化や安全性の向上が期待できる反面、使い方によっては逆にコストや手間が増える可能性もある装置です。
とくに全自動タイプの自動結束機は、前述したように半自動タイプよりも梱包作業の効率は上がりますが、その分高額です。もとを取るには長く使い続ける必要があり、より丁寧なメンテナンスが欠かせません。
そのため、事前にメーカからとくにどこが消耗しやすいのか聞いておき、実際にメンテナンスをする人に対して「ここを、とくに見ておくように」と伝えることをおすすめします。また、メンテナンスにはある程度時間が必要なので、事前にタイムスケジュールや、機械をストップさせたときのフォローの仕方などを決めておくと現場が混乱しにくくなります。
5.自動結束機の主要メーカと製品
ここでは、自動結束機の主要メーカと、各メーカの製品の特徴をご紹介します。
(1)山田機械工業株式会社
【特徴】
山田機械工業株式会社は、自動紐掛機 、自動結束装置 、自動帯封機、自動包装機などを取り扱うメーカです。「結ぶ/結束する」「包む/包装する」のパイオニアとして、さまざまな装置を開発・製造しています。
【所在地】
千葉県佐倉市大作2丁目3番地1
TEL.043-498-2711((代表)
【製品特徴】
画像引用:https://www.tom-yamada.co.jp/semiauto/
山田機械工業株式会社は、各種自動紐掛機の総合メーカです。国産第一号の自動紐掛機を製造して以来、これまでに10万台以上の自動紐掛機を生産しています。用途や結束する荷物の大きさ、種類に応じて選べる標準機種をそろえているほか、あらゆるユーザーの要望に応えられる体制を整えています。
(2)ストラパック株式会社
【特徴】
ストラパック株式会社は、包装用機械や荷役運搬機器の製造・販売を行うメーカです。自動梱包機、半自動梱包機、帯掛機、製封函機などの幅広い製品を取り扱っており、国内外で高い評価を得ています。
【所在地】
東京都中央区銀座8-16-6 銀座ストラパックビル
TEL.03-6278-1801(代表)
FAX.03-6278-1800(代表)
【製品特徴】
自動梱包機 SQ-800
引用:https://www.youtube.com/watch?v=ghe2xRtqb4Y
ストラパック株式会社が販売する自動梱包機は、国内の多くの工場で使われています。多様なユーザーニーズに応えられるように、さまざまな機種が用意されているので、自社工場に最適な機械を見つけたいときに積極的に検討したいメーカです。
(3)株式会社イチネンアクセス
【特徴】
株式会社イチネンアクセスは、自動車部品や機械工具の卸売事業、電動・作業工具の製造・販売事業、自動梱包機などの製造・販売事業を手掛ける企業です。自動車関連の部品や工具を多数取り扱っているほか、自社で自動梱包機の製造・販売まで行っています。
【所在地】
大阪府池田市住吉1丁目1番6号
TEL.072-761-1180(代表)
FAX.072-761-1182(代表)
【製品特徴】
株式会社イチネンアクセスでは、「SPOT(スポット)」というブランドで包装梱包機器を製造・販売しています。そのなかでも、「標準型全自動梱包機 LAP-N」は同社の全自動梱包機の最新型となっており、使いやすさを追求したベーシックマシーンとして提供されています。
6.自動結束機の導入に関するご相談はFAプロダクツへ
自動結束機にはさまざまな種類があり、自社にとって最適な機種がどれか悩むことがあります。本記事を参考にしつつ、自社にとってベストな自動結束機を選定していただければ幸いです。
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