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生産設備に関する記事

トルクレンチテスタとは?選び方と校正のポイント、おすすめ製品7選

トルクレンチテスタはトルクレンチの校正や調整、修理に用いられるテスタです。
工業製品におけるトルク管理は、事故やトラブルを未然に防ぐ重要な項目となっています。トルクレンチは使用していると徐々に狂いが生じるため、トルクを正確に管理しなければならない現場では校正作業が必要不可欠です。

本コラムでは、そんなトルクレンチテスタの選び方やおすすめメーカ、生産性を上げるポイントなどをまとめました。また、おすすめ製品も紹介しています。記事を読めばどういった点で検討を行えばいいのか、具体的に把握できるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。

もし、トルクレンチテスタ導入のコンサルティングを受けて、
・省力化、省人化してコストダウンしたい
・生産性アップして売上を上げたい
・人的ミスを減らして品質価値を高めたい
・どのメーカの自動化設備を使えば効率的かわからない
という場合は、お気軽にFAプロダクツまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットSIerとして、最適化のご提案をさせていただきます。

1.トルクレンチテスタとは?

(1)  トルクレンチとトルクレンチテスタ

図1は、ボルトとナットで本体を接続する図です。

ボルトはトルクレンチで締めていきます。
ボルトは、締め付け過ぎると弾性域を超え塑性域に入るため、将来的に破壊の恐れがあります。一方で、締付が緩いと、接続が外れる可能性があります。

ちょうどよく締めると、トルクレンチから「カチッ」と音がするのでトルクレンチに設定したトルク値(規定値)に達したことが分かります。
さらにデジタル式のトルクレンチであれば、設定のトルク値と現在のトルク値が表示されます。

このトルクレンチのトルクが、精度内であるかどうかを検査するものが、トルクレンチテスタです。

(2) トルクレンチテスタの校正

図2では、トルクレンチのトレーサビリティについて、ご紹介します。
トルクレンチは、ユーザーが持つトルクレンチテスタで校正が可能です。
トルクレンチテスタの校正は、校正器を持つ登録事業者に依頼する必要があります。

トルクレンチで製品のボルトを締めたときにそのトルク値が正しいかどうかを検証する方法は、使ったトルクレンチが校正され精度が規定値内にあることを成績書などから確認するしかありません。

そのため、トルクレンチを使用する際には校正済みであるかを確認する必要があります。
トルクレンチの校正は、1ヶ月に1度行うのが良いとされています。
検査された後で、トルクレンチテスタを使って校正を行い、トルクレンチに使用期限を1ヶ月先の日付を貼っておけば、日付を誤った使い方をすることはないでしょう。
使い方によっては、トルクレンチの部品の劣化が進んでいる可能性があるため、オーバーホールを含めた定期検査を実施します。

(3) 計量法との関わり

トルクレンチテスタも、定期的に校正する必要があります。
計量法ではトルクレンチテスタの校正周期は決められていませんので、自主的に周期を決める必要があります。

例えば、取引条件から「納品製品のボルトなどで締めたトルク値が、決められたトルク値であることの証明」が必要である場合は、トルクレンチで締めたトルク値を、証明書として提出することになります。

そしてトルクレンチが正しく校正器で校正されている校正証明書を添付しなければなりませんが、トルクレンチテスタの校正証明書では証明になりません
なぜならトルクレンチテスタは、計量法では法的に認められた校正機器ではなく、単なる測定器に当たるからです。

トルクレンチの校正の証明は、校正証明事業者の校正機器で校正した証明書が必要です。
以上のことは、計量法により規定されているため注意しましょう。

以下は、トルクレンチテスタに関する参考動画です。

トルクレンチテスト

引用:https://www.youtube.com/watch?v=L48ZoPcuZto

DOTE4 デジタルトルクレンチテスタ

引用:https://www.youtube.com/watch?v=tP8YBds-5ok

2.トルクレンチテスタの選び方は?方式とメーカから選ぶ方法


トルクレンチテスタはトルクレンチの校正や調整、修理を行う際に使われるものです。
そのため用途が限られており、機種の付加価値をどこまで利用するかによって選び方が変わります。

ここではトルクレンチテスタの選び方について、方式とメーカから選ぶ方法についてまとめました。

(1)トルクレンチテスタの方式から選ぶ場合

トルクレンチテスタは、具体的に下記のような方式が存在します。
・アナログ式
・デジタル式
・高機能デジタル式

アナログ式のトルクレンチテスタは、構造が単純で安価です。しかし目盛りを読むため、人によって若干の誤差が生まれます。その点デジタル式は数字がそのまま表示されるので、目盛りの絶妙な位置を捉える必要はありません。
高機能デジタル式は、デジタル式にプラスして機能性をいくつか持たせています。例えばモータードライブ付きや、合否判定機能といった効率アップに貢献するものです。

校正を行うトルクレンチの本数が少なく、自社校正を安価に目指すならアナログ式が良いでしょう本数が増えていくに従い、デジタル式から高機能型へとシフトしていくのがおすすめです。

(2)トルクレンチテスタをメーカから選ぶ場合

トルクレンチテスタは、メーカによって得意なジャンルが異なります。具体的にはどういった方式のものを選ぶのか踏まえた上で、その方式に強いメーカを選ぶと良いでしょう。
おすすめのメーカは、下記の3社です。

例えば全工程を自動化したい場合、TONE株式会社なら全自動トルクレンチ用試験機があります。
またトルクツールでトップシェアを誇るのは、東日製作所です。アナログ式から高機能デジタル式まで幅広く取り扱っています。
有限会社RINO・CONNECTIONの製品はコストパフォーマンスが高く、シンプルながら読取値±1%の精度を持つテスタを展開中です。

メーカの製品比較については、次の項目で詳しくご紹介します。

3.トルクレンチテスタを導入するメリット・デメリット

トルクレンチテスタは、正確なトルク管理が必須な環境で重宝します。しかしメリットばかりあるわけではなく、導入すれば効率が上がるわけでもありません。この項目では、トルクレンチテスタのメリットとデメリットについてまとめました。

(1)トルクレンチテスタを導入するメリット

トルクレンチテスタの大きなメリットは、適切なトルク管理が行うことができる点です。

一般的にトルクレンチは作業工具の面もありながら、計測器具も併せ持つという使われ方をします。使用頻度が高くなるほど、徐々に内部のバネが緩んで精度が落ちてしまうのは避けられません。
そのために定期的なオーバーホール時期を定めて管理することが必要です。
また扱うトルクレンチの数が多い場合、定期的なオーバーホールを実施しなければ、校正に出す手間や時間が無駄となってしまいます。

そこでトルクレンチテスタを導入すれば、自社校正により適切なトルク管理を低コストで行うことが可能です。
ただし、トルクレンチのばねの劣化は、テスタで管理しても劣化は免れないため、定期検査は必要です。
特にトルク管理を厳格に行う現場では、適切なトルクで締結が行われないと事故につながる恐れもあります。自社で校正する手間は増えますが、トルクレンチの精度を常に管理できる点こそ、トルクレンチテスタを導入する大きなメリットです。

(2)トルクレンチテスタを導入するデメリット

トルクレンチテスタのデメリットは、扱うトルクレンチの本数がないと導入費用が高くなってしまう点です。

全自動タイプを除き、精度を維持するためには校正の技術を有する人材を確保する必要があります。
本数が多くなければ外部へ校正依頼を出したほうが効率的でしょう。

トルクレンチテスタを導入する際は、どのくらいの本数を扱う予定なのか、校正依頼の費用とトルクレンチテスタ導入費用を比較して、一番コストパフォーマンスが良い運用方法を検討してみてください。

4.トルクレンチテスタを用いて生産性を上げるポイント

トルクレンチテスタを導入し、生産性を上げるポイントは下記の3つです。

  • 校正ノウハウを学ぶ
  • 定期的にトルクレンチの精度を確認し、製品の品質を維持する
  • 校正時の精度を高める

自社校正を行う場合、正しく校正を行えるか不安になる企業も多いでしょう。
知見のあるメーカによる導入研修を受け、担当者が時間をかけて校正技術を学ぶしか方法はありません。
適切な使用方法と校正のやり方が身に付けば、日々の運用で万が一のトラブルや事故を未然に防げます。

また定期点検に時間をかけすぎると、実際の締結作業に時間を当てられません。事前に時間を決めて、トルクレンチの機能と精度を維持できる定期点検をスケジュール化する必要があります。

校正時の精度も、作業時の安全性を支える土台の役割を果たします。導入研修時に要点を書き出し、スムーズかつ精度の高い校正が行えるよう意識させると良いでしょう。

5.トルクレンチテスタに強い主要メーカ3選と製品比較

ここではトルクレンチテスタに強い主要メーカ3社と、主力商品の特徴をご紹介します。

(1)有限会社RINO・CONNECTION

【特徴】
有限会社RINO・CONNECTIONは欧州最大のトルクレンチ製造メーカー、ノーバー社の正規販売代理店です。ノーバー社は創業から70年以来、トルクレンチに携わり続けてきた信頼と技術力があります。トルク計測器として「トゥルーチェック」及び、「トゥルーチェック・プラス」を展開中です。

①トゥルーチェック

【引用:有限会社RINO・CONNECTIONトルク計測器

トゥルーチェックはトルクレンチテスタとして、非常にコストパフォーマンスが優れています。トルクレンチの校正を行う上でハードルの高い、試験装置の高価さと複雑さを同時に解決した製品です。精度も高く、読取値の±1%という精度となっています。

②トゥルーチェック・プラス

【引用:有限会社RINO・CONNECTIONトルク計測器

トゥルーチェック・プラスはトゥルーチェックの高機能版で、ハンドクリック式以外にもダイヤル・電気式のレンチにも完全対応。シンプルなのも良いが、もう少し機能が欲しいという場合に最適です。

【所在地】
本社所在地:神奈川県川鎌倉市西鎌倉1-17-21-1
本社TEL:0467-38-5762
本社FAX:0467-38-7240
http://www.rino-connection.com/norbar1.htm

(2)TONE株式会社

【特徴】
TONE株式会社は、「締結」に関する課題解決を行ってきた老舗企業です。プロ向け工具としても名高く、高品質なボルト締結機器やトルク管理機器を提供しています。

①トルクチェッカー TTC

【引用:TONE株式会社トルクチェッカーTTC

始業前のトルクレンチチェックに重点を置いた、トルクレンチテスタです。3種類の測定モードと、付属のアダプターで多くの差込角やモンキ形に対応しています。

②全自動トルクレンチ用試験機ATT2100

【引用:TONE株式会社全自動トルクレンチ用試験機ATT2100

JIS規格、B4652に準じた試験方法へ対応した全自動タイプのトルクレンチテスタです。校正証明書も付くので、高品質な校正を全自動で実現したい場合に最適と言えるでしょう。

【所在地】
本社所在地:大阪府河内長野市寿町6番25号
本社営業部TEL:0721-51-1386
本社営業部FAX:0721-51-1086
https://www.tonetool.co.jp/

(3)株式会社東日製作所

【特徴】
株式会社東日製作所は1949年創業の老舗企業です。日本国内で初のトルクレンチを製品化しています。およそ600万本のトルク機器を製造し、6000億ものネジやボルトの締め付けに携わるほどです。トルクツールにおいては、日本国内で75%以上のシェアを誇ります。

①DOT(DOT型トルクレンチテスター)

【引用:東日トルク機器の販売・見積

構造が簡単で安価なアナログ式のトルクレンチテスタです。インターネット上から購入、見積り依頼ができます。

②DOTE4シリーズ

【引用:定期校正にはデジタルトルクレンチテスターDOTE4シリーズ

定期校正に便利な、合否判定機能付きのトルクレンチテスタです。ひと目で判定が分かるため、校正時の作業数が多い場合は大幅な効率化が可能となっています。モータードライブ付きでさらに効率化を図ることも可能です。

③TFシリーズ

【引用:トルクレンチテスタ > TF

高機能な集中管理システム用のトルクレンチテスタで、自動測定から自動判定、データ処理も可能です。周辺機器の接続がしやすく、パソコン画面で一括管理がしやすくなっています。

【所在地】
本社所在地:東京都大田区大森北2-2-12
本社TEL:03-3762-2451
本社FAX:03-3762-2428
https://www.tohnichi.co.jp/

6.トルクレンチテスタ導入に関するご相談はFAプロダクツ

本コラムでは、トルクレンチテスタ導入に関する選び方と主要メーカ、メリット・デメリットや生産性を上げるポイントについて解説しました。

トルクレンチテスタは全自動タイプを除き、やや校正時にコツや慣れが必要となります。導入前後は研修を行い、最適なトルクレンチテスタ運用を目指してみてください。もし導入に際してお困りの場合は、経験豊富なコンサルタントに依頼するのがおすすめです。FAプロダクツでは、トルクレンチテスタ導入に関する全般的なサポートを行っています。ぜひお気軽にご相談ください。

【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。

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茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/

【営業品目】

  • 産業用ロボット
  • 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
  • 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
  • 治具の設計・製作

【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販必要

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