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マスカスタマイゼーションとは?仕組み・メリット・導入のポイントを解説

日本・海外を問わず、生産現場において「マスカスタマイゼーション」という方式が広まりつつあります。変化し続ける顧客の多様なニーズに対応するため、マスカスタマイゼーションの導入を検討し始める企業も少なくありません。

当記事ではマスカスタマイゼーションの概要や仕組み、メリット、具体的な事例、課題、実現するためのポイントを解説します。

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1.マスカスタマイゼーションとは?概要や背景を解説

マスカスタマイゼーションとは、アパレル業界や自動車業界などの製造業などを中心に、国内・国外企業で広まりつつある生産方式です。変化しつつある顧客ニーズや市場トレンドに対応し、競争力を高められる方式として注目されています。マスカスタマイゼーションの概要や普及の背景を解説します。

(1)マスカスタマイゼーションの概要

マスカスタマイゼーションとは、「大量生産(マスプロダクション)」と「受注生産(カスタマイゼーション)」の両方を掛け合わせた生産方式です。

部品から完成品までオーダーメイドとするのではなく、「あらかじめ基本パーツをいくつか用意しておき、顧客がそのパーツを自由に組み合わせてオリジナルとする」というイメージになります。いわゆるモジュール化(機能単位や部品単位で大きく括ってモジュールとして分割し、そのモジュールの取替・組換によって全体システムを維持しながら臨機応変に対応すること)を取り込んだ方式です。

簡単な事例は次のとおりです。

・部品ごとに生産パターンを準備しておき、顧客のニーズに合わせた部品を組み合わせ、カスタマイズした製品を提供
・デザインを顧客自身がWeb上で変更し、その変更に合わせてメーカが生産・販売

マスカスタマイゼーションによって、「基本のパーツは大量生産で効率化」「顧客指定のカスタマイズによる質の向上」の両立が可能となりました。

どちらかといえば、マスマーケティング(一般大衆に向けた画一的なマーケティング)とは異なり、ワン・トゥ・ワン・マーケティング(顧客一人一人のニーズに合わせるマーケティング)に合わせた手法です。

(2)マスカスタマイゼーションが生まれた背景

マスカスタマイゼーションという言葉が登場したのは、1990年代前半。エクスペリエンスエコノミー(体験・経験を経済価値として顧客へ提供するビジネス)の考え方を提唱したジョセフ・パインの著者『マスカスタマイゼーション革命 リエンジニアリングが目指す革新的経営』にて登場しました。

マスカスタマイゼーション導入の典型例としてよく挙げられるのが、パソコン類のメーカであるアメリカのデル社です。デル社では顧客がハードディスクやメモリなどのモジュール化された部品を選択して組み合わせ、次にメーカ側が指定に沿ったパソコンを生産します。こうして顧客のオーダーに応えつつ、モジュール化による生産性維持の両方を達成しました。

(3)マスカスタマイゼーションが拡大した要因

マスカスタマイゼーションが拡大した要因として、1つは「ITソリューションの進化」が挙げられます。今日の優れたIT技術の進化やツールの登場により、マスカスタマイゼーションの導入で求められる「顧客ニーズの確認・分析」「設計や生産の自動化」などが、スムーズに行えるようになりました。

また、顧客ニーズの多様化や越境EC(国外へ向けたECサイトでの取引)によって市場競争が激化し、工夫なく大量生産するだけでは顧客の獲得が難しくなった点も、マスカスタマイゼーション普及した背景にあります。

マスカスタマイゼーションであれば、高速化する市場トレンドの入れ替わりにも対応できます。顧客満足度を高め、激しい国際競争を勝ち抜くために導入する企業が増えているのです。

2.マスカスタマイゼーションのメリットとは

マスカスタマイゼーションのメリットは、「大量生産と受注生産のよいとこ取り」です。具体的にみていきましょう。

・モジュール化部分のパターン化により、生産ボリュームが確保できる
・大量仕入れ、大量生産によって生産原価や生産コストを下げられる
・組立にかかる時間を短くすることで、出荷までのリードタイムを縮められる
・顧客ニーズに合わせての仕様変更で、顧客満足度を上げられる
・製品一つ一つの付加価値が高めやすく、製品の質が上がる
・在庫発生のリスクを低減できる
・変化が激しいトレンドへの即時対応による、製品のコモディティ化を防止する

このようにマスカスタマイゼーションは、日々変化する顧客ニーズの変化やコストダウンによる経費削減などに対応できる優れた生産体制です。

3.マスカスタマイゼーションの事例

マスカスタマイゼーションを実施した企業は、実際にどのような生産体制を敷いているのでしょうか。ここでは、マスカスタマイゼーションを導入した事例について解説します。

(1)事例1.株式会社フクル

株式会社フクルのマスカスタマイゼーションの事例は、経済産業省の資料でも解説されています。フクルは群馬県桐生市に会社を構える、アパレル製品の製造・販売を実施している企業です。

女性のオーダーメイドスーツを受注してクラウドデータベースで自動設計など行い、その情報に基づいて必要素材や製造を実施することが、フクルのマスカスタマイゼーションとなります。

クラウドデータベースには顧客の体型・性別・年齢データ、フィット感データ、材料データ、趣向データ、塊商品データ、顧客オーダーデータなどが蓄積・活用がなされています。

出典 経済産業省 アパレル版マスカスタマイゼーションーフクルSCMシステムの構築ー

またフクルは、創業者家族が経営する縫製工場やその他の中小企業、職人たちと協力し合うことで、製造コストを抑えることを可能としました。

(2)事例2.株式会社ZOZO

ゾゾスーツで一躍有名になった、オーダーメイド商品のオンライン販売事業を行う、株式会社ZOZOにも、マスカスタマイゼーションの概念が取り入れられています。

ZOZOはネットオーダーによる顧客ニーズの確認、ZOZOSUITと専門アプリでの自己採寸によるデータ収集を行うことで、リアル店舗でなくとも顧客の体型やニーズに合う服を提供できます。

(3)事例3.ハーレーダビッドソン

世界有数のオートバイ事業を展開するハーレーダビッドソンも、マスカスタマイゼーションの事例としてよく取り上げられています。

ハーレーダビッドソンの大きな魅力の1つは、大きなカスタマイズ性です。ハーレーユーザーは独自のカスタマイズを加えることで、自分オリジナルのオートバイに仕上げられます。

ハーレーダビッドソンは、工場のスマートファクトリー化(製造構造内にあるラインやセンサー、その他さまざまな設備をネットワークに接続し、データの一元管理によって生産のあらゆる情報を可視化する生産概念)を実施しました。Webサイト経由で顧客からの注文が発生すると、必要な部品がリストに取り込まれ、生産計画に反映されます。次に自動化された生産指示で、必要となる部品在庫を手配し生産を実行します。

ハーレーダビッドソンではこの一連の生産プロセスをほぼ自動化し、リードタイムを2~3週間短縮しました。

(4)事例4.アディダス

有名スポーツ用品メーカであるアディダスのマスカスタマイゼーションは、ドイツ・バイエルン州にあるアインスバッハ工場で実施されています。

アディダスでは「ARAMIS(アラミス)」と呼ばれるコア技術を用い、顧客ごとのカスタマイズ化や非常に細かい単位での設計を可能としました。この測定結果を基に、顧客に最適なシューズを提供しています。製造はロボットによって標準化しており、コストダウンも達成しました。アディダスはこのマスカスタマイゼーションにより、カスタム品であっても標準品と同じく1万2,000円で提供が可能となっています。

参考:独立行政法人 経済産業研究所 世界に先行するドイツの事例

4.マスカスタマイゼーションの課題について

評価

マスカスタマイゼーションを取り入れるには、既存のシステム環境を一新し、マスカスタマイゼーションに適したものへの変更が必要になるでしょう。

迅速かつ適格な受注処理・生産計画への反映、仕入れリードタイムの短縮ができる仕組みが大切になります。

とはいえマスカスタマイゼーションは、受注生産側についての完全な再現が難しいです。オーダーメイドに寄り過ぎると、大量生産の側面を失ってしまいます。しかし顧客ニーズを満たすには、モジュール化部分が少なすぎてバリエーションに幅がなくなるのも考えものです。

このようにマスカスタマイゼーションの課題は、「マスカスタマイゼーションに適したシステムや環境を導入・整備すること」、「大量生産と受注生産のバランスを見極めること」の2点が主だといえるでしょう。

5.マスカスタマイゼーションの実現に必要ポイント

生産ライン見える化活用方法

では、こうした課題があるマスカスタマイゼーションを実現するときには、何に気をつけたらよいのでしょうか。主なポイントは次のとおりです。

・多品種少量生産に対応できる技術や生産ラインを準備する
・顧客ニーズの分析やデジタル化に対応できるIT人材を確保する
・マスカスタマイゼーションの生産全般を管理・統括するシステムを構築する

(1)多品種少量生産に対応できる技術や生産ラインを準備する

マスカスタマイゼーションは大量生産の側面を持っているものの、同じ品種を作り続けるわけではありません。顧客ニーズの数だけ存在する品種の少量生産を、連続して行うことになります。

そのため対応する技術や生産ラインは、多品種少量生産に対応できるものを準備しましょう。例としては次のとおりです。

・顧客ニーズに対応できる形状・材質のものが製造できる機器にする
・品種切替がやりやすい構造のラインにする
・複数のラインを同時稼働できるようにする
・共通の部材でバリエーション豊かな部品・組立を可能とする

(2)顧客ニーズの分析やデジタル化に対応できるIT人材を確保する

マスカスタマイゼーションにおいては、顧客が求める製品を、効率よく生産する必要があります。そのため、顧客ニーズの分析や現場のデジタル化などに対応できる、IT系スキルを持つ人材の確保・育成が重要です。

具体的に必要な能力は、主に次のとおりです。

・顧客ニーズをデータ化し把握できる能力
・顧客ニーズを分析し、需要に応えられるシステム・製品へ導く能力
・マスカスタマイゼーションのために導入する、デジタルシステムを適切に操作できる能力

(3)マスカスタマイゼーションの生産全般を管理・統括するシステムを構築する

マスカスタマイゼーションの導入を検討する際、多くの場合は既存のシステムで実現するのは難しいケースが多いでしょう。

導入に伴い、マスカスタマイゼーションの生産計画やライン、機器・部材・部品・人材を管理・統括できる、新しいシステムが必要です。

経済産業省委託調査(株式会社東レ経営研究所)である、「IoT 等のデジタルツールを活用したマスカスタマイゼーションに係る省エネ可能性等に関する調査報告書」では、マスカスタマイゼーション実現のために次のようなシステム・機器の導入が行われているとまとめてあります。

・顧客からのオーダーを受け付けるECサイト、予約システム、専用アプリなど
・顧客からのオーダーをデータ化するもの
・収集したデータを保存・管理ものやクラウド化するもの
・生産計画や設計を生産現場へ適切に伝え、生産・組立ができるようにするもの
・在庫管理が適正に行えるもの

新システムや機器を導入する際は、現状の業務フローや生産現場を確認し、設置スペース、既存機器や部材との兼ね合い、操作マニュアルの作成などを検討しなければなりません。また、新システムや機器にかかる導入コスト・ランニングコストを計算し、必要予算を計算する必要もあるでしょう。ときにはメーカの営業担当者や技術者と相談しつつ、マスカスタマイゼーションを進めてください。

5.マスカスタマイゼーションに関するご相談は日本サポートシステム

新しいシステムの導入や既存業務の見直しなど、マスカスタマイゼーションの実現には専門知識や分析能力なども必要です。

もしマスカスタマイゼーションを検討しているものの、「どのようなシステムを入れればよいのかわからない」「目標とする製品に合う機器やラインはどう構築すればよいか」とお悩みの際は、日本サポートシステム(JSS)へご相談ください。

日本サポートシステムは、マスカスタマイゼーションに必要なモジュール化のノウハウ・実績を蓄積しており、スマートファクトリー化をサポートできます。「コネクテッド・エンジニアリング(組み合わせ技術)」を実施する、日本サポートシステムだからこそできる提案です。

自動車、印刷機、電子機器、医療、食品など、さまざまな業界に対応できます、ぜひ一度お問い合わせください。

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