1. HOME
  2. お役立ち情報
  3. 生産設備に関する記事
  4. 環境試験室とは?選び方・生産性向上ポイントやおすすめ製品を紹介

FA業界の方へ耳寄りな情報を「おしえてJSS」by日本サポートシステム株式会社

お問い合わせ

関東最大級のロボット
システムインテグレーター
生産設備
設計から製造なら 日本サポートシステム株式会社

生産設備の必須マニュアルプレゼント
  1. HOME
  2. お役立ち情報
  3. 生産設備に関する記事
  4. 環境試験室とは?選び方・生産性向上ポイントやおすすめ製品を紹介
生産設備に関する記事

環境試験室とは?選び方・生産性向上ポイントやおすすめ製品を紹介

近年、製品の品質や耐久性を確保するための環境試験が一層の重要性を増しています。
どのような環境下でも製品が最高の性能を発揮するためには、実際の環境を模倣したテストが欠かせません
環境試験室はさまざまな自然環境条件下での性能や耐久性の検証を可能とする大型の試験装置です。

この記事では環境試験室の役割や選ぶ時のポイント、主要メーカの取り扱い製品を紹介し、環境試験室で生産性を上げるポイントについて解説していきます。

もし、環境試験室のコンサルティングを受けて、

  • 省力化、省人化してコストダウンしたい
  • 生産性アップして売上を上げたい
  • 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
  • どのメーカーの自動化設備を使えば効率的かわからない

という場合は、お気軽に株式会社FAプロダクツまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットSIerとして、最適化のご提案をさせていただきます。

業界最大級の画像処理検証施設を開設!

「画処ラボ」ではルールベースやAIの画像処理を専門エンジニアが検証。ご相談から装置制作まで一貫対応します。

1.環境試験室とは?

環境試験とは、製品や部品が実際に使用されるさまざまな自然環境条件下(温湿度、風速、気圧、霧など)での性能や耐久性を検証する試験のことです。

環境試験室はこれらの環境を模倣した部屋のことを指し、どのような環境を再現するかによって実験室程度の規模から実験棟といった建屋規模までさまざまです。
近年では、部品の大型化やユニット化による構造の複雑性が増し、テストピースといった試験片ではなく、実際の製品や部品で試験を実施したいというニーズも増えています。

また、以下の記事では環境試験機について詳しく解説しているので参考になさってください。

2.環境試験を行う目的

環境試験は製品や部品がさまざまな自然環境条件下でどのような変化を起こすのかを予測するために行います。
JISなどで定められた試験規格や過酷環境下に晒される試験を行うことで、製品や部品に対する性能と耐久性を検証します。

試験を通じて品質を保証するとともに、製品や部品特性のノウハウ蓄積、故障や劣化による安全性低下のリスク回避ができることが目的となります。

初期不良を環境試験を通じて発見することで、販売後に発覚した場合のリコールや改善作業のコストを抑えることにつながります。

3.環境試験室の選び方

(1)環境試験に必要な機能

最初にチェックしておきたいのは環境試験に必要な機能です。
環境試験に必要な機能を検討するポイントは、使用用途と目的を明確にしておくことです

環境試験室は一時的なものではなく、長期にわたって運用される施設です。
そのため、今の段階だけでなく将来的な運用や必要なアップグレードを予測した上で、適切に選択することが重要となります。

一方で、過剰な機能や過大な規模の設備は高いコストとなるだけでなく、運用時の無駄や複雑さを増加させるリスクにもつながるため注意が必要です。

このように、環境試験の目的や要件を明確にし、長期的な視点での必要な機能を見極めることで、適切な設備選定をおこないましょう

(2)環境試験室の導入コスト

最後にチェックしておきたいのは環境試験室の導入コストです。

環境試験室の導入コストは、必要以上の過剰な機能や過大な規模の試験室を導入することを避けるうえでも重要なポイントです。
環境試験室はさまざまな自然環境条件を模倣し制御するため、高度な技術や設備が必要となり、導入するには多額の費用がかかります。
多くの機能や大きな規模の試験室が魅力的に見えることがありますが、実際にはその全ての機能や規模を利用する機会が少ない場合も多いです。

さらに安定した試験環境を維持する電力や水などの消費量が多く、定期的な校正や保守も必要となるため、運用コストもかかるので注意が必要です。

そのため、既存設備の流用や余剰能力を活用する選択肢を検討するなど長期的なコストパフォーマンスを考えることで、適切な設備選択が可能になります。

4.環境試験室で生産性を上げるポイント

環境試験室を活用して生産性を上げるには標準化された試験プロセスと、試験データの詳細な解析がポイントになります。
試験の標準化は、品質を一貫して保証するための再現性と精度の向上、設備の効率的な運用をする上で重要なポイントです。
また、高度な分析ツールを使用して得られた解析結果は、生産の各段階での最適化や障害の早期検出が可能になります。

さらに環境試験室の運用能力を高める教育も、生産性の全体的な向上のためには大切です。

これらの結果を製造や設計チームにフィードバックすることで、生産性の向上や品質の最適化が図れます。

5.環境試験室の主要メーカと主力製品

(1)富士電機株式会社

引用:富士電機株式会社

富士電機株式会社は、大型電気機器をはじめとする様々なFA製品と応用製品である自動車試験装置、環境試験室を提供している企業です。
主要製品として環境試験室のシャーシベンチ室、エンジンベンチ室があり、高度な制御空調技術で環境条件を緻密に再現させているのが特徴です。

①シャーシベンチ室

引用:富士電機株式会社 | 製品情報 | FA | 自動車試験装置 | 環境試験室

シャーシベンチ室は、車両の車体フレームに関連する性能試験を行う環境試験室です。
主に動力系統(エンジン、トランスミッションなど)や走行性、ブレーキ性能、騒音、排ガスなどの評価・測定を目的としています。

製作仕様として制御温度が10~60℃ ± 1℃、制御湿度が30~75%RH ± 10%、走行モード試験における負荷変動への追従制御を可能としているのが特徴です。

②エンジンベンチ室

引用:富士電機株式会社 | 製品情報 | FA | 自動車試験装置 | 環境試験室

エンジンベンチ室は、エンジンに関する性能試験を行う環境試験室です。
エンジン単体を取りつけ、特定条件下での動作や性能を詳細に分析することを目的としています。

製作仕様としてエンジン試験用環境試験室では制御温度が -40~60℃ ± 1℃、制御湿度が30~75%RH ± 10%、エンジン吸入温調設備やLLC(Long Life Coolant)温調設備などの付帯設備も試験室と併せて構築することができるのが特徴です。

【所在地】
▼本社
京都品川区大崎一丁目11番2号 ゲートシティ大崎イーストタワー
Tel:03-5435-7111(代表)
製品・サービスに関するお問い合わせ
https://www.fujielectric.co.jp/contact/contents_pr.html
https://www.fujielectric.co.jp/

(2)エスペック株式会社

引用:エスペック株式会社

エスペック株式会社は、最先端の技術を支える「環境試験」のトップブランドで、様々な環境試験に関する製品とサービスを提供している企業です。
主要製品として環境試験器の全天候型試験ラボがあり、様々な気象環境を再現した複合環境試験を行えるのが特徴です。

①全天候型試験ラボ

『全天候型試験ラボ』【エスペック】

全天候型試験ラボは、環境因子モジュール(降雪、降雨、霧、日射、気流)と恒温室を組み合わせた複合環境試験室です。

製作仕様は以下の通りです。

耐候試験 制御温度: -40~80℃

制御湿度:10~95%RH

降雪試験 降雪量:20mm/h

含水率:10%・25%(2段階)

降雨試験 雨量:10~200mm/h(3段階)
霧試験 視程距離:15m以下
太陽光試験 太陽光色温度:2200K(夕方)・6500K(昼間)
気流試験 風速:0~100km/h・0~50km/h(吹出寸法高さ別)

以上の条件を複合的に組み合わせるなど、刻々と変化する動的な気象環境試験を行えるが特徴です。

【所在地】
▼本社
大阪市北区天神橋3-5-6
Tel:06-6358-4741
Fax : 06-6358-5500
▼首都圏オフィス 東京営業グループ
東京都港区新橋5-14-10 新橋スクエアビル6F
Tel:03-6402-3592
Fax : 03-6402-3593

https://www.espec.co.jp/

6.環境試験室導入に関するご相談は株式会社FAプロダクツ

環境試験室は製品や部品が実際に使用されるさまざまな自然環境条件下での性能や耐久性を検証する試験室です。
しかし環境試験室を導入する際は、使用する目的と要件に応じた機能の見極めと長期的なコストパフォーマンスを見据えた提案力といった経験豊富な専門家の力が必要です。
もし環境試験室の導入にお困りでしたら、ぜひFAプロダクツまでお問い合わせください。
豊富な知見を活かし、お困りごとに合わせた最適なソリューションを提供いたします。

株式会社FAプロダクツ

【特徴】

FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。

また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。

【ポンチ絵とお見積りのサンプル】

テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。

また、同社の「画処ラボ」では、画像処理を用いた外観検査装置の導入に特化し、ご相談を受け付けています。従来は目視での官能検査に頼らざるを得なかった工程の自動化をご検討の際などにご活用ください。

業界最大級の画像処理検証施設を開設!

「画処ラボ」ではルールベースやAIの画像処理を専門エンジニアが検証。ご相談から装置制作まで一貫対応します。

【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/

【営業品目】

  • 産業用ロボット
  • 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
  • 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
  • 治具の設計・製作

【実績】

NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)

関東最大級のロボットシステムインテグレーター 生産設備の設計から製造ならお任せください

050-1743-0310 営業時間:平日9:00-18:00

つくば工場:茨城県土浦市卸町2-13-3、相模原工場:神奈川県相模原市中央区上溝1880番2 SIC3-317