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ティーチング
ロボットに関する記事

SIerがロボットティーチングの種類と人材育成方法を紹介

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働き方改革も始まり、残業や労働時間の短縮などが、多くのメーカーで課題となっています。

そこで、多数のメーカーが産業用ロボットを導入し、人の労力を減らしていく取り組みをしているのではないでしょうか。
しかし、実際に産業用のロボットを導入した会社の問題点として「うまく産業用ロボットを操作できない」という問題です。

せっかく産業用ロボットを導入したが、ロボットを操作する専門の会社に依頼して問題を解決したり、ロボットで作業をしていた部分を人での作業に戻したりなど、ロボットを上手く使えない問題が発生しています。

そこで今回は、産業用ロボットを操作するうえで必要な「ティーチング」についてご紹介します。
基礎から人材育成の方法までを記事にしましたので参考にご覧ください。

ティーチングでお悩みでしたら関東最大級のロボットSIer、FAプロダクツまでお問い合わせください。

また、産業用ロボットを製造ラインに追加して、
・省力化、省人化してコストダウンしたい
・生産性アップして売上を上げたい

・人的ミスを減らして品質価値を高めたい
・どのメーカーのロボットを使えば効率的かわからない
場合も、お気軽にFAプロダクツまでお問い合わせください。
40人以上の技術者が最適化のご提案をさせていただきます。

1.ロボットティーチングとは?

ロボットのティーチングとは「ロボットに動きの指示を教え込むこと」をいいます。
ロボットは購入しただけでは思い通りに動いてくれません。
ラインに合わせて、「どういう条件のときに、どういう順番で、どういう姿勢で動かす」かを指示する必要があります。

ロボットのティーチングの種類ですが、大きくわけると下記の2つです。

手法 詳細
オフラインティーチング ロボットがいない場所でロボットの動作となるプログラミングを組み込む
オンラインティーチング 実際にロボットの前でペンダントと呼ばれる道具を使用してプログラムを組み込む

上記の説明でもオンラインティーチングとオフラインティーチングの違いを理解できたかも知れませんが、より詳しく説明していきます。

(1)オフラインティーチングとは

スマホやタブレット、パソコンからロボットの操作内容のプログラムを入力し、「ロボットが実際に目の前にない状態で」ロボットの動作を組み立てて入力していく方法です。
ほとんどの工場の現場ではこちらが活用されています。

メリットとしては、下記の3つです。

  1. 現場での時間短縮ができる
  2. 問題点を先に洗い出せる
  3. ロボットを壊す可能性が下がる

それぞれについて説明します。

①現場での時間短縮ができる

スマホやタブレット、パソコンの画面を通じてある程度の動きをティーチングしておき、ロボットの動きのベースとなる部分をティーチングします。
ロボットに大まかな動きをオフラインティーチングで組み込み、動作を確認して、ロボットの動きに問題がなければ、実際のロボットに動きを転送して動かします。

デバイスの画面では、3Dの画像を元にプログラムを組みロボットを動かして確認作業をおこなっていきます。
その後、現場でのテストでは、ロボットを動作する際の細かい修正点だけで済むので、スムーズにテストが終わります。
そうすると、現場でのロボットの導入するまでの時間が短縮されるので、大きなメリットとなるのです。
いわば、実験やサンプルテストのような部分をオフラインで効率的に行うのです。

②問題点を先に洗いだせる

事前にティーチングをしておけば、実際に現場で動かす前にシミュレーション動作を確認できます。
ロボットがミスなく動作するかどうか、想定の作業時間通りいくかどうかを確かめることができます。
そこである程度のロボットの動きを把握できるので、問題点を早期に洗い出せます。

③ロボットを壊す可能性が下がる

オフラインでシミュレーションを行ってから、実際の現場に導入するので「操作ミスでうっかりロボットを違う部分にあてる」などで、ロボットを壊す可能性が低くなります。

やはり、オンラインで全てをティーチングして進めていくと、思いもよらぬ操作ミスをしてロボットを壊してしまう可能性もあります。
安全面も含めてオフラインでしっかりとティーチングを行うことがポイントです。

(2)オンラインティーチングとは

オンラインティーチングとは、実際にロボットの前で、ティーチングペンダント(リモコンのようなもの)を使用してロボットに動きを組み込んでいくことをいいます。

メリットとしては、ロボットのティーチングの経験が浅い方に向けての教育として「わかりやすい」点です。
ロボットティーチングの教育の場として利用するのは、オススメです。
”百聞は一見にしかず”でロボットの動作方法を目で見て、早く覚えることができます。
実際にロボットの動作をひとつずつ確認しながらティーチングしていくので、作業時間はかかりますが、正確に緻密にティーチングがおこなえます。

デメリットとしては、ティーチングにかなりの時間がかかる点や事故のリスクがあることです。
そのため、ロボットを導入するに際の多くでは、オフラインティーチングでロボットの動作を先にシミュレーション・ティーチングしていく方が主流です。

2.ロボットのティーチングには「特別教育」の資格が必要

80w以上のロボットのティーチングには資格が必要となります。これは国として法律で定められています。

労働安全衛生法第59条第3項

事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。

引用:労働安全衛生法 第六章 労働者の就業に当たっての措置(第五十九条-第六十三条

「産業用ロボットの教示等の業務に係る特別教育」が正しい資格の名称です。
この資格がないと80w以上のロボットは操作できないので、必ず取得してからロボットの操作をおこなってください。

また、操作するだけではなく、ロボットに関わるメンテナンスを行う上でも必要な資格ですので、ロボットに携わる方の全ての方の資格取得が必要です。

(1)資格の取得場所と金額

「産業用ロボットの教示等の業務に係る特別教育」は、各都道府県の労働基準協会連合会や特定のロボット製作会社、システムインテグレーター会社で受講できます。

産業用ロボットの特別教育ならロボデミー

講習の内容としては、ロボットを操作する時の基礎から安全について説明があり、簡単なテストを受けて修了証が発行されます。
株式会社FAプロダクツでは教示等、検査等どちらにも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
また、自社に産業用ロボット導入を検討される場合はエンジニア同席のもと装置に関するお打ち合わせが可能ですので、ぜひご活用ください。

(2)80w未満の協働ロボットであれば資格は不要

参考:協働ロボットとはどのようなロボットかは、下記動画をご参考にしてください。

従来では、使用されているモーターの定格出力が80Wを超える場合には、柵または囲いを設けて人とロボットの作業空間を隔離する必要がありました。

しかし、2013年12月24日の厚生労働省通達(基発1224第2号)により労働安全衛生規則の一部を改正する省令が施行されました。
「ロボットメーカー、ユーザーが国際標準化機構(ISO)の定める産業用ロボットの規格に準じた措置を講じる」場合に、柵または囲いを設けなくても良いという規制緩和が行われたのです。

これにより、80W以上の産業用ロボットでも人と同じ作業空間での稼働が可能になりました。省スペースかつフレキシブルな生産を叶える協働ロボットや産業用ロボットのシステムの構築が期待されています。

なお、資格が不要であっても、適切なリスクアセスメントの実施とシステム構築が必要とされるため、産業用ロボットおよび周辺機器の正しい知識を得る機会を特別教育によって提供しています。

3.人材不足のティーチングマン

ロボット導入の需要増加に伴い、ロボットをティーチングする「ティーチングマン」が不足しています。

また需要だけではなく、「理解するまでが難しい」というイメージが一般的にあります。
「ロボットを動かすなんて無理だ」というイメージもティーチングマンが不足している要因です。

そのため、ロボットを導入しても、ロボットでも問題が起きるたびに「ロボット操作を専門業者に依頼する」メーカーが多くあります。
ロボットのティーチングは、プログラムの仕組みの理解と、ある程度の経験さえあれば誰でもできます。
そのため、この記事を機会に資格を取得するのも1つです。

4.自社でティーチングマンを教育するには

自社でティーチングができる人材を育成するには、まずはロボットを操作するために人材を確保します。
その後、資格を習得し、経験のあるロボットSIerに教えてもらいながらロボットのティーチングの業務に移ります。
そして、自社でのロボット操作のマニュアルを作成していきます。

マニュアルを作成すれば、ロボット操作できる人材であれば誰でも同じように操作できるようになります。
それにより、継続的な人材の教育にもつながります。

注意する点としては、ロボットのティーチングに興味がある人材を選ぶことです。
ロボットのティーチングに適している人材の選び方としては、以下の項目を参考にしてください。

  • プログラミングの経験者
  • 電動製品の修理が得意
  • 手先が器用

この項目に該当する人材をロボットティーチングマンとして育成すれば、知識が豊富な人材となり、2台目や3台目のロボットを導入する際にさらに効率的に導入できるようになるでしょう。

5.ロボットの導入・ティーチングのご相談はFAプロダクツ

FAプロダクツ

産業用ロボットのティーチングについて解説してきましたが、知識やノウハウのない状態から人材を育成していくのは大変です。

そのため、まずは専門のロボットSIerなどに導入・初期のティーチングなどを委託しつつ、社内体制を整えていくのがおすすめと言えます。

FAプロダクツは、年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造、ティーチングを含めた稼働までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。

また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。

【ポンチ絵とお見積りのサンプル】

テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。

【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/

【営業品目】

  • 産業用ロボット
  • 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
  • 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
  • 治具の設計・製作

【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)

ロボットのティーチングも含めたお悩みごとがあれば、お気軽に株式会社FAプロダクツまでご相談ください。

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関東最大級のロボットシステムインテグレーター ロボットシステムの設計から製造ならお任せください

050-1743-0310 営業時間:平日9:00-18:00

つくば工場:茨城県土浦市卸町2-13-3、相模原工場:神奈川県相模原市中央区上溝1880番2 SIC3-317