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ロボットシステムインテグレータの現状
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ロボットシステムインテグレータの現状

製造業界において、ロボットと周辺機器などを組み合わせて連動させる「ロボットシステム」の導入が進んでおり、「ロボットと共生する社会」の実現が進んでいます。

そのために欠かすことのできない存在が「ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)」。ロボットを導入する企業に対し、課題の分析、システムの提案、機械設備の選定、設置までを担当するエキスパートであり、国を挙げてその育成が進められています。

今回は製造業界に“自動化”をもたらすカギとなる「ロボットシステムインテグレータ」の育成について、その現状や事例について解説していきます。

また、産業用ロボットをラインに追加して、

・省力化、省人化してコストダウンしたい
・生産性アップして売上を上げたい
・人的ミスを減らして品質価値を高めたい
・どのメーカーのロボットを使えば効率的かわからない

場合は、関東最大級のロボットSIer、FAプロダクツまでお問い合わせください。
産業用ロボットの導入が得意な技術者が、最適なご提案をさせていただきます。

【動画付き】産業用ロボットとは?4種類の形状と5つの用途を解説
企業で活躍する注目のロボットとは?ロボットの種類や業界を紹介!
【2019年】最新のロボットの現状は?技術やロボットに代替される職業

1.急がれるロボットシステムインテグレータの育成

生産現場の機械化・自動化が普及していることは先述しました。これにともない、ロボットシステムインテグレータの需要も年々増加しています。

政府もロボットシステムインテグレータの普及と人材確保に乗り出しており、2018年7月には「FA・ロボットシステムインテグレータ協会(Sler協会)」が日本ロボット工業会内に発足しました。

ロボットシステムインテグレーションに対する専門性を高めるため、安全講習やロボット検定などを通して人材育成、教材開発を行っています。

(1)ロボットシステムインテグレータ育成の現状

ロボットシステムインテグレータは、ロボットの据え付けをはじめ、各種設備・周辺機器との組み合わせ、ロボットのプログラミングまでを行うため、「機械」と「電気」の両方の知識と技術が必要になります。

さらに、各生産現場が抱える問題・課題を分析し、問題解決のために最適なシステムの提案と構築を行わなければなりません。

そのため、ロボットシステムインテグレータには、設計やティーチングをはじめ、下記のような講習義務があります。

ロボットシステムインテグレータの講習内容

しかし、人間には向き不向きがあるように、すぐに技術や知識を習得できる人と、そうでない人がいます。一部の人だけが理解できる教育でなく、すべての人が理解できる方策を考えなければ、人材育成を効果的に行うことはできません。

また、一昔前のような「技術は目で見て盗め」や「体で習得しろ」というようなものではなく、業務を遂行する上で必要な技術を明確化する必要があります。

そのためにも、ロボットシステムインテグレータに必要な技術・スキルを標準化し、育成環境を整えることが重要となっています。

(2)ロボットシステムインテグレータに必要な資格

それでは、ロボットシステムインテグレータになるために必要な資格にはどのようなものがあるのでしょう。実は今現在、ロボットシステムインテグレータになるための資格や、ロボットシステムインテグレータのスキルを図る基準はありません。

これでは、ロボットシステムインテグレータ、依頼主(システム導入希望者)の双方にデメリットが生じます。

依頼主が技術やスキルを基準にロボットシステムインテグレータを選ぼうにも、機械・電気技術者のような国家資格が存在せず、社会的に技術力を評価する基準がないため、ロボットシステムインテグレータによる自己申告が判断基準となってしまからです。

また、ロボットシステムインテグレータが見つかったとしても、技術・経験不足により希望通りのシステムとはならず、クレームに発展する可能性も捨てきれません。

この状況を改善するため、経済産業省と日本ロボット工業会は、ロボットシステムインテグレータの力量を客観的に判断できる「ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)スキル標準」「ロボットシステムインテグレーション導入プロセス標準(RIPS)」を策定しています。

2.「ロボットシステムインテグレータのスキル標準」とは

「ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)スキル標準」とは、ロボットを使用したシステムの導入提案、設計および構築など、ロボットシステムインテグレータに求められるスキル項目を抽出したものです。

(1)スキル標準のカテゴリおよび内容一覧

スキルは下記11カテゴリに分類され、それぞれのカテゴリに小項目が存在しています。

カテゴリ 内容
組織体制 プロジェクト管理能力、秘密保持体制、海外対応能力など
営業技術 システムインテグレーション基礎知識、仕様書作成能力、契約書作成能力など
生産技術 工程分析能力、生産プロセス提案能力、費用対効果分析能力など
安全対応 安全な構造・機構の設計(計算能力)、安全を考慮した電気設計能力、リスクアセスメント能力など
機械設計 機械設計製図技能対応能力、CAD設計対応能力、ハンド設計対応能力など
電気設計 ネットワーク対応能力、制御盤設計対応能力、電気CAD使用能力など
ロボット制御 対応可能メーカー数、用途別ロボットタイプ対応能力、シミュレーション対応能力など
画像処理 文字認識対応能力、バーコード・2次元コード対応能力、外観・画像検査対応能力
システム制御 モーションコントロール対応能力、タッチパネル画面作成能力、ネットワーク技術など
電気配線 動力系配線対応能力、機内配線対応能力、LAN工事対応能力など
機械組立 機械組立対応能力、配管対応能力、組立精度評価能力
品質保証 最終商品の品質分析・確認、図面レビション管理能力、プログラムバージョン管理能力

それぞれの項目には、ロボットシステムインテグレータの能力の高さに応じたレベルが1~7段階で設定されています。

企業または事業主が持つ能力をこのスキル標準に照らし合わせることで、ロボットシステムインテグレータとして「どの分野の能力に優れているか」、「どういった能力が不足しているか」を見える化できます。

不足している部分については従業員の教育、スキルを持った人材の採用に役立てるとともに、他社と協業して不足しているスキルを補うなどの具体的な対応策の検討が可能となっています。

(2)ロボットシステムインテグレータのスキル読本

ロボットシステムインテグレータのスキル読本」とは、主に「スキル標準」で規定されたスキルと関連する内容を中心に、その概要を解説したものです。

ロボットシステムの導入提案、設計、組立などのプロセスで関わる事項について体系的に説明したガイドブックのようなもので、ロボットシステムインテグレータの業務内容が分かりやすく説明されています。

今後、ロボットシステムインテグレータを目指す人たちを想定し、最初に知っておくべき知識を効率的に学べるように、順不同でどのテーマからでも読み進められるようになっており、すでにこの分野にかかわっている人にとっても知識を補完できるものになっています。

3.ロボットシステムインテグレータの育成事例

これまで紹介してきた通り、ロボットシステムインテグレータに必要なスキルは多岐にわたります。継続した育成・技能の習得が欠かせません。

そのため政府は平成28年、ロボット導入促進のためのシステムインテグレータ育成事業を実施し、補助金を交付しました。

経済産業省および一般社団法人日本ロボット工業会の『ロボット導入促進のためのシステムインテグレータ育成事業 事例紹介ハンドブック2018』をもとに、いくつか事例をご紹介します。

(1)育成事例:提案能力の向上を通じて、ロボットの導入拡大を行った例

ロボット自動搬送装置による作業環境の改善を行っていたロボットシステムインテグレーターが、外部機関との連携によってより高度な技術を習得し、新たに検査・ピッキング作業の自動化提案を顧客にできるようになった事例です。

地場企業との協力による活用研究や、ロボットメーカとの連携などを通じて、技術習得を行いました。

SI育成事業の事例その1
(画像引用:経済産業省『ロボット導入促進のためのシステムインテグレータ育成事業 事例紹介ハンドブック2018』

産業用ロボットのティーチングを実施する場合、80W以上のものは特別教育を受講する必要があります。
システムインテグレータ、自社でのティーチングマンの育成には欠かせない内容です。

Robodemy [ロボデミー]


弊社では学科のオンデマンド対応によるe-ラーニング受講が可能になりますので、ぜひご活用ください。

(2)育成事例:既存の強みと新たなロボットSI能力をかけあわせた例

画像認識システムと把持技術を強みとして持っていた企業が、新たに中小製造現場向けの協同ロボットのSI能力を習得。食品製造業者へ導入を拡大した事例です。

ロボットSI育成事例その2
(画像引用:経済産業省『ロボット導入促進のためのシステムインテグレータ育成事業 事例紹介ハンドブック2018』

4.おすすめのロボットシステムインテグレータ4選

ここまで、ロボットシステムインテグレータについて説明してきましたが、実際に依頼するとなると、迷われる方も多いのではないでしょうか。また、システム導入前の相談や、導入後のサポートなど、心配な点も少なからずあるかと思います。

ここでは、おすすめのロボットシステムインテグレータ4選についてご紹介します。

(1)株式会社FAプロダクツ

【特徴】
FAプロダクツは年間200台もの実績がある関東最大級のロボットシステムインテグレーターです。一貫生産体制をとっており、設計から製造までをワンストップで対応。費用・時間にムダなく最適化を行うことができます。

また、お打ち合わせから原則1週間以内に「お見積りとポンチ絵」をご送付。

【ポンチ絵とお見積りのサンプル】

テキストやお電話だけでは伝わりづらいゴールイメージを共有し、スピード感を持った対応を心がけています。

【所在地】
茨城県土浦市卸町2丁目13-3
TEL.050-1743-0310(代表)
FAX.050-3156-2692(代表)
https://jss1.jp/

【営業品目】

  • 産業用ロボット
  • 生産設備合理化・省力化の設計及び製作
  • 基板電気チェッカーや貼合・折曲など
  • 治具の設計・製作

【実績】
NM社(電子部品の製造販売)、HS製作所(情報通信・社会産業・電子装置・建設機械・高機能材料・生活の各システム製造販売)、TT社(ショッピングセンターなどリテール事業)、SM社(自動制御機器の製造・販売)、OR社(自動車安全システムの製造販売)

(2)株式会社オフィス エフエイ・コム

業種・業態問わず、FA業界のリーディングカンパニーとして、企画構想から制作加工、製造組立、導入、工事の立ち合いまで…オートメーション化における全行程をワンストップで行っています。

その規模も1億円規模のラインビルディングから、1,000万円以下の単体装置実装まで幅広い領域を担当。メーカーの国内外問わず、最先端機器を扱っています。

栃木以外に東京、大阪、福岡に営業の拠点があり、栃木と名古屋に工場があります。

【所在地】
電話番号:0285-41-1140
栃木県小山市楢木293-21 小山南工業団地内
http://www.office-fa.com/

(3)筑波エンジニアリング株式会社

筑波エンジニアリング株式会社

茨城県にある生産設備の自動化・省力化のプロフェショナルの会社です。

設立したときから茨城県の地元に根付き、工場の生産システムの省力化などを行ってきました。

機械設計から電気設計、組立配線、部品加工、プログラミング、現地据付、アフターサービスまで、社内で全て一貫して対応しています。

周りの地域のユーザー以外に、東北地方や東海地方、外国からも引き合いがあります。また、中国、タイ、ベトナムの会社と提携するなど、グローバルにビジネスを展開しています。

【所在地】
茨城県稲敷郡阿見町阿見原5445-8
TEL : 029-840-2455

(4)株式会社山和エンヂニアリング

山和エンヂニアリング

自動車部品の加工、OA機器、液晶関係などの全てのジャンルの省力化、自動化機械の設計・製作を行っています。

受託生産がメインのエンジニアリング事業部の仕事量を平準にして、経営基盤を強くするため、栄養補助食品を製造、販売する粉体事業部を発足しました。

強みは、電気系設計部門を自社の工場の中に持っており、製品設計から組立、試運転までのプロセスの全てに対応できることで、今までに約3000種の機械・装置を手掛けています。

【所在地】
群馬県高崎市上豊岡町575番地15
TEL.027-344-1260
https://www.sanwaeg.com/

4.ロボット導入のご相談はFAプロダクツ

今回は、ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)の育成の現状や事例いついて、説明、ご紹介しました。

ご自身の製造現場の課題を解決のためにロボットシステムの導入をお考えの際には、FAプロダクツへお気軽にご相談ください。

関東最大級のロボットシステムインテグレーター ロボットシステムの設計から製造ならお任せください

050-1743-0310 営業時間:平日9:00-18:00

つくば工場:茨城県土浦市卸町2-13-3、相模原工場:神奈川県相模原市中央区上溝1880番2 SIC3-317